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こども記者魂

いのちの大切さを伝えたい
~紙しばいに込めた思い~

 

きずなFプロジェクト
紀野國 七海さん(多賀城高校3年生)
伊藤 葵亜梨さん(松島高校3年生)
鈴木 寧々さん(常盤木学園高校3年生)

きずなFプロジェクトは、七ヶ浜町立向洋中学校の卒業生たちが2018年の3月29日に結成した高校生のボランティア活動だ。東日本大震災を知ってもらうために、紙しばい「みゆうとゆうみ」を自分たちで制作し、幼稚園児から大人まで幅広い世代に読み聞かせを行っている。
震災当時、小学校2年生だった。あの日のことをとてもよく覚えている。きずなFプロジェクト代表の伊藤さんは、町内にあるお母さんの職場にいた。「木々の間から波が見えました。いつもはおだやかな海が変わりました」と話す。
同じく代表の紀野國さんは、震災直後、ボランイア活動について知り、自分も人の役にたちたいと思った。中学生になり、先生のすすめで、Fプロジェクトを立ち上げた。小さい子どもたち、震災を経験していない子どもたちに自分たちが体験したことを伝えることで、災害時の行動のしかたを知ってもらいたい、そして、次に大きな津波がきた時には、少しでも多くの人に助かってほしいという思いをもって活動している。
紙しばいの読み聞かせ活動を始めた当時は、幼稚園と小学校での上演の経験から、言葉の難しさを変えるなど、理解してもらえるよう工夫し改善を重ねた。岡山県で小学生を対象に上演したり、さまざまな機会で大人向けにも上演したりした。緊張したり、難しいと感じたこともあるが、泣いて聞いてくれた人、「大変だったね」と声をかけてくれる人もいて、思いが伝わったことに感動した。
3人は、来年、高校を卒業する。進学、就職と進路はそれぞれだ。これからも、紙しばいを知ってもらう活動を続け、下の世代のサポートを行っていくなど、何らかの形でFプロジェクトとつながっていきたいと考えている。

「こども記者魂」はテイラーアンダーソン記念基金の助成により制作されています

テイラー・アンダーソン記念基金

【取材・文】
山内 友結(女川中学校2年生)