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つめかえパックがブロックに変身

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サスデコの活動に注目
未来の地球を考えて行動しよう

 

つめかえパックの登場で、洗剤やシャンプーなどのプラスチックの量は80%削減された。プラスチックは石油などの化石燃料からできている。今後石油がなくなることが予想されていて、地球のために、減らすべきだと考えられたからだ。そのほかにも、海洋汚染の原因になったり、燃やす際に二酸化炭素を排出したりと、地球にも悪い影響を及ぼす。もし動物が好きなら、プラスチックごみが動物に与える影響についても考えてみてほしい。今のままだと、えさと間違えてごみを食べてしまったり、海水が汚れて海の生き物たちに危険を及ぼしてしまう。そしてプラスチック量が20%に抑えられた今、石巻市や女川町などで活動するサスデコは、メーカーと連携して使用済みのパックをごみにせず、ブロックとして生まれ変わらせる取り組みをしている。

「おかえりブロック」と名づけられたこれらのブロックは、プラスチックを刻んだり溶かしたりして再生させたものである。10枚のつめかえパックからひとつのブロックが生まれる。子ども用のおもちゃだけでなく、イスやテーブル、花や観葉植物の囲い、さらには災害時の簡易ベッドなどさまざまな場面で使うことができる。
この活動を行っているサスデコの正式名称は「サステナブル・デザイン工房」。代表理事の押切珠喜さんは、「サステナブルは直訳すると〝持続可能〟。でも、これは今までのことがそのまま続くということではなく、人類や動物、自然などの生態系を未来へと残していけるという意味」と説明する。
サスデコは2017年から活動していて、今年11月までに1706・3キログラムものつめかえパックを9757個のおかえりブロックへと生まれ変わらせてきた。これまで釜小、蛇田小や子育て支援のベビースマイル石巻などに寄贈している。
そのほかにも金華山のお土産がプラスチックでできていることに気付き、森に抜け落ちた鹿の角や流木、シーグラスを用いた工芸品などを作って販売もしている。
「ブロックを出した瞬間、小さい子たちが喜んで遊んでいる姿や、『プラスチックが減りますように』という願いを込め、ブロックを手に写真を撮っている姿を見られることがうれしい」と理事の川村久美さんは語る。活動を通し、プラスチックがごみとしてではなく、新しく何かに生まれ変わっていることを実感できるのも喜びのひとつだという。
何か行動を起こすきっけには「楽しいから」と「危機感を持ったから」の2種類がある。サスデコでは、楽しいと感じながら活動ができるような入り口を作っている。
石巻市内には、1カ月間に出るプラスチックごみを貯めて、日常生活でどのくらいの量のごみを生んでいるか調べている夫婦がいる。最初はたくさんのごみが出たが、意識して生活するとだんだんと減らすことができた。ただ集めるだけで簡単なので、皆さんにもぜひやってみてほしい。
普段ただでごみを捨てているが、実は処分にはたくさんのお金がかかる。石巻市はごみの埋立地が満タンに近づいてきているので、ごみを減らす必要があることを意識するのは重要だ。
誰でも簡単にできる行動として、ペットボトルの中身をなくしてから捨てることや、リサイクルできるものなど環境によいものを考えて買うことなどが挙げられる。
環境のために活動をしていると、いくら頑張ってもすぐには結果が実感できないことがある。しかし、続けていれば必ずごみは減らすことができる。これ以上地球に負担をかけないためにも、少しずつできることから行動を起こしてみることが大切だ。


▲家庭から集った洗剤、シャンプーなどの使用済みつめかえパック

▲これらが10枚で大きいブロック1個になる
▲回収ボックスも環境に優しい紙製品

石巻地方で使用済みつめかえパックの回収ボックスを設置している主な場所

石巻市役所3階環境情報センター前、市役所各支所、各総合支所、遊楽館、上釜会館、みなと荘、石巻市社会福祉協議会本所、各支所、まちの寄り合い所うめばたけ、石巻市子どもセンターらいつ、女川町たびの情報館ぷらっと、女川町まちなか交流館、その他、協力している店、会社、学校など

【取材・文】
千葉 ふうな
(大街道小学校6年生)