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アートがつなぐ国際交流 ふたつの被災地

 9月30日、仙台市長町で「アート・インクルージョン2018」(一般社団法人アート・インクルージョン主催)が開催された。人にはいろいろな違いがあるけれど、違いがあるから生まれる「おもしろいこと」を、アートを通してやっていこうというのが「アート・インクルージョン」だ。

 私は今年の夏から、「石巻日日こどもラッパーズ」のメンバーとして歌っている。この日は、インドネシアのアチェから来たみなさんといっしょに歌った。アチェでは2004年にスマトラ沖地震があり、東北では2011年に東日本大震災があった。震災を経験したものどうしで学びあおうということで、ティティさん、ヌルルさん、トミさんの3人がアチェから来た。ティティさんとヌルルさんは、私と同じ8歳のときに津波を経験し、今は大学生。ティティさんは歌が上手でヌルルさんは料理が得意。トミさんは高校生の時に日本語を勉強し始めて、今は日本語を教えている。
 日本でびっくりしたことは?と聞いてみた。ティティさんは、「明るくておしゃれなところ。インドネシアは車間距離がせまいけど、日本は広いですね」と話す。ヌルルさんは、「点字ブロックにびっくりしました」。あいさつが丁寧なところにも驚いたそうだ。
 3人は、今回、日本で見たことを参考にして、今年12月、アチェで「アチェ=ジャパン・コミュニティアート・プロジェクト2018」を行う予定だ。ティティさんは「てるてる坊主がかわいいので使いたいです」、「アチェで、七夕をやってみたいです」とトミさん。ヌルルさんは「仙台の復興住宅で見たおしるこを食べる会『おしるこカフェ』をやってみたいです。おしるこを食べながら津波の話を聞き、それをこれからの世代に伝えていきたいです」と話してくれた。私もいつかインドネシアに行ってみたい。

【取材・文】松川 美桜(二俣小学校2年生)