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ポケふたと震災遺構 にぎわいを見せる名取

 この企画では東日本大震災で被災した宮城県沿岸部15市町にあるポケモンのマンホールのふたと震災遺構についてレポートします。

名取での奇跡の出会い!?
 
 名取市のポケふたには、宮城応援ポケモン「ラプラス」と色がちがう「ラプラス」の二匹、名取特産のカーネーションがえがかれている。名取市のカーネーションは東北で1番の生産量だ。
 二匹のラプラスは向かいあっている。普通のラプラスは水色(写真左)だ。色ちがいラプラス(写真右)は、本当はむらさき色のはずだが、この場所はとても日ざしが強いからか、うすい水色に変色していた。だから二匹とも種類のちがう水色に見える。
 ラプラスたちは、自分とちがう色の相手と会うのははじめてで、はじめは不思議だったかもしれない。でも、色ちがいはめずらしいからうれしそうに見える。二匹のまわりにはカーネーションがたくさん咲いている。
 このポケふたは閖上日和山の横にある。

被災を乗り越え伝統を繋ぐ

 震災から10年がたち、日常が戻り始めた宮城県名取市。東日本大震災では津波被害が甚大で、およそ1000人が亡くなった。特に沿岸部の閖上地区が被害を受け、起源が奈良時代とも言われる閖上湊神社も津波で流失した。
 閖上湊神社は、港で祀る風習のある不動明王などの五大明王を祀っている。しかし、津波によって社殿をはじめ境内のすべてが流されてしまった。今は、閖上日和山の富主姫神社のおやしろを仮殿にしている。現在、地域に親しまれた神社復旧のため、募金活動など復旧作業が行われている。
 閖上日和山のすぐ近くでは、朝早くから、ゆりあげ港朝市がにぎわいを見せていた。一時は開催できなくなったが、平成25年から再開。日曜と祝日の朝に市が立つ。一般の人が参加する競りや、市場だから買える新鮮な魚や野菜がいっぱいだ。この日、70~80センチほどの今にも動き出しそうなぐらい新鮮なたこの足を1本買い、さしみにして食べた。おいしかった。
 元気なお店のみなさんとは会話が弾み、値段の交渉など、ここでしかできない楽しい体験もたくさん。ぜひ足を運んでほしい。

名取市
 人口
 79,517人(2021年7月31日現在)
 東日本大震災による人的被害
  911人(2021年3月31日現在)

一般の人も参加できる競り。賑わっていた

取材・文・写真
 阿部 壮汰
 (渡波小学校3年生)
 阿部 匠之介
 (渡波中学校2年生)