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新型コロナウイルス意外と知らない「隔離生活」

対策でつながれ世界!

 

今、世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大している。海外から日本へ来る人に、PCR検査を行い、結果が出るまで14日間、隔離が要請されている。隔離生活とはどのようなものだろうか。イギリスから日本に帰ってきた木村佳恵さんに話を聞いた。

木村さんはイギリスのマンチェスターで通訳と翻訳の仕事をしている。マンチェスターはイギリスの真ん中にあり、3番目に大きい都市だ。18~19世紀にかけ織物工場が多く、経済が発展し、世界で初めて鉄道の駅ができた場所。マンチェスター ユナイテッド、マンチェスターシティというサッカーのプロチームが2つあり、市民はサッカーが大好きだ。
7月、木村さんはどうしても日本に帰ってこなければいけない事情があったが、帰国するのはとても大変だった。飛行機がほとんど止まっていて、チケットを取るのが難しく、空港もガラガラでお店も閉まっていたため、お土産も買えなかった。
ようやく帰ってきたが、今度は2週間の隔離生活が待っていた。幸い、木村さんと同じ飛行機に乗っていた人は、PCR検査をして全員陰性だった。隔離される場所は、空港近くのホテルか家に帰るかの2択。ただし家に帰る人は自分で運転して帰るか、家族に迎えに来てもらう。電車やバスの使用は禁止。陽性反応が出た人は、そのまま病院へ向かわなければならない。
木村さんは家族に迎えに来てもらって、自宅待機となった。隔離されている間も政府から連絡がきて、「咳はしていないか、熱はないか」と聞かれた。家族に会わないように2階にいて仕事をして過ごしていた。
「自分がコロナウイルスに感染していないだろうか、両親にうつしていないだろうかと、とても心配でした」と木村さん。特に気をつけていたことは、手洗い、消毒、身の回りの掃除、両親に近づかないことだった。そして家の中でもマスクを着用していた。木村さんは、家で隔離生活を送っていたので不便なことは特に無く、唯一あると言えば外に出られなく運動ができないことだった。
イギリスでは日本に比べて感染者も死亡者も多いそうだ。イギリスの死亡者の多くは老人ホームの高齢者だ。外出ができなくなり、ハイキングの仲間に会えなくなったのでメニューを決めて土曜日の夜にオンラインで一緒にご飯を食べたり、日曜日に30分間お茶会をしたりしていた。他には近所にフェイスブックグループが一斉にできて、買い出しにいけない人達を助けたり、生活に必要な情報を交換したりした。木村さんもその様な形で近所のみなさんと新たなお付き合いができて、良かったと思っている。
コロナウイルスという恐ろしい問題は、日本だけでなく世界が抱える悩みだ。同じ敵のために対策をしているという点で、今、世界はつながっている。国と国が協力しないと解決できないものだ。敵を間違えず、共通の敵に立ち向かい終息の時期を一刻も早めてほしいと願う。


▲木村さん(上段左から2人目)とハイキング仲間の皆さんはオンラインでつながっている

【取材・文】
村松 玲里(蛇田小学校6年生)