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がれきの今-復興の証 二次処理場に行きました

巨大な焼却炉(千葉拓人)

2013年2月9日、雲雀野海岸にある石巻地区がれき処理場を取材した。
山口 莉子
 宮城県のがれきはだいたい1800万トンあった。最初に、一次仮置き場に来る。まだ分別されていないがれきだ。そのあと、粗選別ヤードでリサイクルできるものとできないものを分ける。石・木・鉄を分けるのは手作業で、思い出となるアルバムなどはパソコンに公開し、持ち主が見つかれば返す。一次仮置き場のがれきの中には、ペットボトルや養殖のうきなどもあった。
 がれきの中の温度は40度〜50度で、一番高い温度は80度くらい。火事になる寸前だ。燃やす機械の中の温度は800度〜900度。腐った畳は火事になりやすくて処理しにくい。東京で7000トンくらい処理してもらったそうだ。がれきの半分はかたづいていて、今年すべてかたづける予定。全部を処理し終わったら、建物をこわす。
 心に残ったこと。腐った畳を東京で処理してもらっていることがすごいなと思った。建物をこわすのはもったいないなと思った。行ってみてはじめて処理のしかたが分かってびっくりした。
 齋藤 桃香
 石巻ブロックは被災地にあるがれき処理場の中でも最大級だ。加えて、全国で最も多い災害廃棄物が発生した地域だ。この石巻ブロックにあるがれきの量は岩手と福島両県を合わせた量に相当する。
 石巻市には震災直後311万8千トンのがれきがあった。2012年5月にこの場所ができてからというもの毎日3000トンのがれきを24時間体制で処理している。
 運ばれてきたがれきを集める一次仮置場には、たくさんのがれきの山が連なっている。がれきは日が経つにつれてだんだんと腐っていくのだ。腐ったがれきは熱を持っている。そのため、火災が発生しやすい。この火災を防ぐために山の中に直径30センチのパイプが埋め込んである。がれきの温度はふつう40度~50度だが最高で80度くらいに達することもあるそうだ。
 がれき処理の工程は大きく分けて3つある。1つ目は粗選別と呼ばれる工程だ。ここでは一次仮置き場から運ばれてきた分別されていないがれきを、人の手や機械を使って分別する。中には大切な思い出の品などが入っている場合もあるという。逆に有害な危険物など人体に影響を及ぼすものも混じっている。これらのものを一つひとつ手で選別し、その後はベルトコンベアーで運搬し、シュレッダーのような機械にかけて、30センチ以下に砕いていくのだ。この機械は1時間に200トンほどのがれきを砕く。
 次は振動ふるいという機械にかける工程だ。ここは3階の建物になっている。上から10センチ・3センチというふるいになっている。10センチのふるいに残ったものは人の手で鉄や木材など資源ごとに分別している。3センチ~10センチのふるいのところでは風力を使った分別作業を行っている。風に飛ばされたものは可燃ごみとなり飛ばされずに落ちたものは不燃ごみとなるのだ。また3センチのふるいで出た小さいものはすべて土砂になる。災害廃棄物の50%を占めているのが土砂だ。震災で出たこの土砂は、今、被災地で貴重な資源として扱われている。それは、地盤沈下した沿岸部に堤防をつくるための土砂が足りないとされているからだ。
 最後は焼却だ。石巻ブロックには全部で5基の焼却施設がある。ここではダイオキシンを発生させないために800度以上で焼却作業を行っているという。焼却前のがれきは屋根がついているところでストックしておく。雨や雪に当たり水分を含むと危険だからだ。
 石巻ブロックで働く人は、地元の人が多いという。県外から来ている人たちとともに、復興目指して毎日仕事をしている。この場所でがれき処理をするのは2013年12月で終了する予定だ。その後は3か月かけて今の場所を更地にするそうだ。

文:山口 莉子(山下小学校3年生)、齋藤 桃香(蛇田中学校3年生)、取材:こども記者一同