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自衛隊被災地にて戦えり

自衛隊のみなさんありがとう

 被災地の方たちに「誰にありがとうと伝えたいですか?」と聞いたら、多くの人たちから『自衛隊』という答えが返ってくる。自衛隊は、震災発生後から陸海空合わせて最大約10万7000人の隊員がいち早く被災地に駆けつけて、救助活動を開始、石巻市では石巻市総合運動公園を拠点として活動がなされた。
 3月14日から開始された支援では、物資を積んだトラックやヘリコプターが絶えず避難所などへ向かい、被災者に対して食料、水、毛布などの生活必需品を配布し、当時必要なものがなかった被災地への一つの光となった。そのほかにも、行方不明者捜索活動をはじめ当時不足していた医療支援活動や断水地区への給水活動、陸上洋上での入浴支援、避難所での給食支援活動、自衛隊の保有する普段一般人が見ることのない車両を用いてのがれきの撤去作業など自衛隊の支援の広さがうかがうことができた。
 さらに、今回の東日本大震災で大活躍した自衛官はWAC(女性自衛官)だ。彼女たちは不自由な避難所での生活を送る女性たちに積極的に声を掛け、着替える場所がない、生理用品の話など男性の自衛官に女性から相談しづらいことを聞きその要望に答えるという活躍をした。

 まだ復興していないのになぜ自衛隊は撤退してしまったのか?それは、支援だけに依存してしまうことは復興に繋がらないからで、ある程度日常生活を送るのに不自由をしない今、大切なのは「自分達でふるさとをもう一度創ろうとする気持ち」なのである。石巻が負った傷は深い。「復興」にはこれから数年、数十年と掛かるだろう。だが、こんなにも早い形で、「復旧」から1歩進んだ「復興」という言葉が出てくるのは陸上、海上、航空自衛隊と全国からのボランティアさん、そして石巻市民が一丸となってこの東日本大震災を乗り越えようとしたからではないか。

 あの美しかった石巻を取り戻すには、私たちのような、これからの日本を担っていく若い世代が頑張っていかなければならない。もちろん、私たちは、今も、そしてこれから、も全力で石巻のために奮闘して行こうと思う。

千葉 拓人(東松島高校1年生)