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こども記者が石巻日日新聞記者に聞く

石巻についてアツく語る外処記者 (撮影=木村ひな子)

 石巻日日新聞は、今年で創業百周年を迎える。石巻市、東松島市、女川町を中心に発行されている夕刊紙だ。
 東日本大震災で大きな被害を受けたが、震災翌日から紙とペンだけで手書きの壁新聞を作り始めた。その時の思いを外処(とどころ)健一記者は次のように語る。
 「電気が通らず輪転機が回せないからといって、新聞を書かない理由になるだろうか。情報を集めて読者に伝えるのが、自分たち新聞記者の責務ではないのか」
 私達の住む石巻市は、海、山、川の三つがそろう全国でも珍しい街だ。世界三大漁場の金華山沖には、親潮と黒潮がぶつかり魚が集まるなど、とにかく海に恵まれた街だ。
 震災前からこの街を見続けてきた外処記者が今感じていることは「石巻の復興はまず水産業から」との思いだ。「これからの石巻を担う小中学生にはぜひともがんばってもらいたい。そのための基盤を今の大人がつくっていかなければならない」
 記者になった理由を「事実の陰にある真実、本当のことを見つめたかったから」と語る外処記者は、東松島市の出身。記者歴十八年になる彼が記者をやっていてよかったと思うのは、取材された人が新聞に載り、「よかった」「うれしい」と語る時、そして「ありがとう」と感謝の言葉をくれる時だという。
 石巻から発信していきたいものとして、外処記者はB級グルメの「石巻やきそば」をあげる。他のやきそばと大きく違う点は麺の色である。普通の麺は黄色っぽく、調理後に茶色くなるが、石巻やきそばはなんと最初から茶色なのである。これは麺を二度蒸ししているためである。また、そのまま食べるだけでなく、ソースをかけて食べてもよし、さらにトッピングの目玉焼きとからめて食べるのもおススメだ。
 「石巻日日こども新聞」の取り組みについて、「子ども記者が伝える新しい新聞。大人や現役記者には見えない子ども独自の目線で切り取ったものをぜひ見てみたい」と語るとともに、「しっかりとした取り組みなので、後世に残していきたい」との思いを語った。

文:木村 ひな子(蛇田中学校2年生)、写真:木村 ひな子(大街道小6年生)