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みらいの金華山 第十四回

みらいの金華山

 「サトルさん、キンカサバは見つけられましたか?」と車掌が聞いた。「全然見つけられないよ…」とがっかりしたようにサトルが言ったその時、「見つけたぞ!!ぼくは幸せになることができる!」とサルキが自慢げに言った。だが、「え?!それゴミだよ!」とサトルに笑われてしまう。「あれ?たまたま見間違えただけだっ」とサルキ。そして、2匹はまたキンカサバを探し始めた。
 「あっ!いました!」と車掌が叫んだ。「どこどこ?」とサトルとサルキがキンカサバを探しているとアナウンスが鳴った。「食べ放題タイム!今から1時間、乗客のみなさまにカキとホヤ、キンカサバなど海の幸食べ放題をプレゼントしまーす!」「おいおい、1時間も休憩をとってはいられない。ぼくは早く恩人に会いたいんだ」とサルキ。「1時間くらいすぐすぐ。気にしないで海の幸食べ放題を楽しもうよ!」とサトルが言うと、サルキはため息をついて「そこまで言うのだったらしょうがない、食べてあげよう」と言う。2匹は食べ始めた。
 食べていると今度は出発のアナウンスがあり、キンカサバ列車は動き始めた。「あのホヤというものとキンカサバというものは生まれて初めて食べたが、おいしかったな!」とサルキは満足そうだ。

【文】小野愛和(青葉中学校1年生)
【絵】酒井圭佑(石巻小学校4年生)