記事詳細

書でつたえる震災 あの日の衝撃は忘れない…

制作中の千葉蒼玄さん(2014年2月23日、イオンモール 石巻にて)

 石巻出身の書道家・千葉蒼玄さんの作品「変化する力」が石巻ニューゼ(石巻市中央)に展示されている。
 千葉さんは、小学4年生の時に、家の人にすすめられ書道を習いはじめた。そろばんも習っていたがあわなかったからやめてしまった。書道は高校までずっと続けていた。
 「高校の頃に書をやりたいなという心がめばえてきました。いつ書道家になったのかはよく分からないですね。ずっと書道家だったのかもしれないし、まだ書道家じゃないかもしれない(笑)。とにかく書いていると楽しいです」
 TOKYO書2013(2013年1月、東京都美術館にて開催)に出した作品は今までで一番大変だった。作るのになんと11か月もかかったそうだ。それは、東日本大震災の衝撃を作品で表せないかと思って書いたもの。縦5㍍、横10㍍もある大作だ。その作品を発表するために「鎮魂と復活PARTⅡ」という個展を、昨年、せんだいメディアテーク(仙台市青葉区)で行った。
 「TOKYO書2013で発表した作品に大変な反響があって、とてもうれしく、ぜひ地元で発表したいと思いました」。この3年間は、東日本大震災の衝撃、被災した人たちの心、復興に向けた新しい光をテーマに書いている。「自分勝手に、自分の思うように書いています。良いとか悪いとか、どちらでもいいから皆の目にとまる作品であるといいと思います」と話す。
 千葉さんの作品は、字だけでなく、絵のようなものが多い。「そういうのをおりまぜながら気持ちを表現していく感じで作品を書いています。心のままに書くのが大事です。例えば、歌を歌うときにメロディーにそって歌う方法も1つの方法です。でも、それから外れてすごく感動したところを強くとか激しく歌うのも1つの表現方法。それと同じように、感じたことを書くのが書道の大事なところです」と例えで分かりやすく説明してくれた。これからの目標は、世界の皆に伝わるものを書くことだそうだ。
 石巻はどのように復興したらよいだろうか。「経済的な復興だけでなく、文化の面で発展してほしいです」