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いつまでも夢に向かってがんばる 全ての人は誰かのヒーロー

石巻観光大使就任式で。左から石巻市長の齋藤正美さん、小松準弥さん、石巻のヒーロー「シージェッター海斗」
石巻観光大使就任式で。左から石巻市長の齋藤正美さん、小松準弥さん、石巻のヒーロー「シージェッター海斗」

僕は仮面ライダーが大好きだ。テレビを見ている子どもたちにたくさんのことを教えてくれる。石巻出身の仮面ライダーがいると聞いてインターネットで調べたら、小松準弥さん。僕が好きな「門田ヒロミ」役だ。その小松さんが石巻観光大使任命式のため、石巻に帰ってきたので取材した。

石巻出身の仮面ライダー 小松準弥さん

石巻には石ノ森萬画館があり、故・石ノ森章太郎さんの「仮面ライダー」は特別な存在だ。仮面ライダーになりたい、というのは小松さんの子どものころからの夢だった。小学2年生の時、石ノ森萬画館がオープンした。本郷猛役の藤岡弘さんが石巻に来て、小松さんは握手をしてもらった。「その頃から、いつか仮面ライダーになりたいと思っていました。出演が決まった時、とてもうれしかったです。でも、プレッシャーもありました。誰もが知っているヒーローだから、演じることに責任を感じたからです」と話す。
歴代ライダーで一番好きなのは「仮面ライダー龍騎」。鏡の中で、自分の夢を叶えるために、13人のライダーと戦って生き残る役だ。鏡の中に入れるところにロマンがあると思った。たくさんの仮面ライダーがでてくるところも好きだそう。
撮影では、アクションシーンが多いが、子どものころから体育は得意だったのか聞いてみた。「得意でした!学校の教科で一番好きでした。」剣道では中学の頃、全国大会出場を果たしたが、体育は、サッカーや野球、バスケットボールなど他のスポーツができる幸せな時間だったそうだ。
去年9月に始まったドラマ「仮面ライダーリバイス」で、小松さんは「門田ヒロミ」役を演じている。小松さんは、「門田ヒロミ」の正義感が強くやさしいところが好きだそう。「自分の命をかけてでも、世界を守るという信念を持っているところが好きです。」また、門田が変身する仮面ライダー「デモンズ」のデザイン、特にクモのモチーフや非対称になっているところ好きだそう。
ドラマではお風呂上がりにコーヒー牛乳を飲んでいるが、実際にも飲んでいるそうだ。身長183㌢で「どうしたら背が高くなりますか?」と聞かれることが多いが、「小さい頃からコーヒー牛乳が大好きで毎日飲んでます」と答えている。「石巻に帰ってきたら、絶対に食べたいものは、おばあちゃんのワンタンスープです。めちゃめちゃおいしいんですよ。そのワンタンスープを食べている時に『ああ、帰ってきたなぁ』と感じます。それから、おかあさんのペペロンチーノです」と話してくれた。
石巻での思い出の場所は日和山と石ノ森萬画館。日和山は自然が多く、高いところが好きなので景色を一望できるところが好きだった。石ノ森萬画館では、仮面ライダーのマスクが展示されているのを見るのが好きだった。「テレビの中でしか見れないと思っていた仮面ライダーのマスクが実際にそこにあることにロマンを感じました」。
石巻観光大使が決まったことを光栄に思っている。「僕自身が仮面ライダーになれていること、夢に向かって走っていられることの基盤、支えは、石巻で過ごした時間です。その石巻に恩返しをするチャンスをもらったと思います。」観光大使として、ヒーローや漫画の素晴らしさ、石巻の海の幸のおいしさを伝えたいと話してくれた。

取材・文・写真
阿部 壮汰(渡波小学校4年生)

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