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ポケふたと震災遺構 復興を見届けるラプラスの旅・総集編

❶ 多賀城市

多賀城市のポケふたには、みやぎ応援ポケモンのラプラスと、ドラゴンポケモンのタッツーが描かれている。
ここは海の中だ。ラプラスはのりものポケモンなので、乗りやすいように背中にゴツゴツしたコブがたくさんある。タッツーはサンゴのかげにすみかを作るので、ラプラスのコブをサンゴとかんちがいして乗ってしまった。それがラプラスとの出会いだったかも知れない。
タッツーは危険を感じると、口から黒いスミを出して逃げるけれど、ラプラスはやさしいから、安心して、話しながらなかよく海の中を旅しているように見える。
多賀城は歴史の古いところだから、ラプラスはタッツーに歴史を教えてあげているのかもしれない。
このポケふたはJR多賀城駅南口の駅前広場にある。
⃝記者のおすすめポイント
多賀城駅南口には多賀城市の東日本大震災モニュメントもあります。

❷ 岩沼市

岩沼市のポケふたには、みやぎ応援ポケモンのラプラスと、はりたまポケモンのトゲピーが描かれている。
寝ているトゲピーをうまく立たせれば幸せになるという言い伝えがある。トゲピーは進化すると、トゲチックになる。トゲチックはやさしい人のそばにいないと元気が出ない。トゲチックはさらに進化するとトゲキッスになり、たがいにみとめあいむだにあらそわない人のために、さまざまなめぐみを与えるポケモンになる。
ラプラスはやさしいから、トゲピーを上手に育ててトゲキッスまで進化させられるという。でも、それはきっとうまくいっていて、だからこのポケふたのお天気きは晴れになっているのかもしれない。
このポケふたは「つつみ庵岩沼店」の前にある。
⃝記者のおすすめポイント
「ポケふたができてから、北海道や兵庫などからたくさんの人が訪れてくれるようになりました」とお店の人は言っていました。土日限定の豆大福もおすすめです。

❸ 塩竈市

塩竈市のポケふたには、みやぎ応援ポケモンのラプラスと、おうえんポケモンのプラスルと「おでん」が描かれている。
みなとまち塩釜では、ねりもの加工がさかんで、おでんの材料がたくさんあることから、温めるだけで食べられる「塩竈おでん」が名物だ。
プラスルは電気の火花のボンボンを作って仲間を応援する。そして、電柱から電気を吸い取ることができるのだ。プラスルは、塩竈を応援するために、おでんを温めているのかもしれない。
このポケふたはJR本塩釜駅神社参道口の「しおがま・まちの駅」の前にある。
⃝記者のおすすめポイント
しおがま・まちの駅には塩釜の特産品が販売されていて、海産物の加工品だけでなく、はちやの餃子、イカ軟骨がおすすめです。塩釜の藻塩は塩むすびに最高です!

❹ 利府町

利府町のポケふたには、みやぎ応援ポケモンのラプラスと、おうえんポケモンのマイナン、利府町の名産品「なし」が描かれている。
マイナンの顔には「マイナス」のマークがあって、仲間が負けそうになると体から出す火花が増える。ラプラスが「プラス」とすると、マイナンの「マイナス」でプラスマイナスで「0(ゼロ)」になるから、「なし(ゼロ)」なのかもしれない。
このポケふたは利府町役場正面の掲示板の左側にある。
⃝記者のおすすめポイント
このポケふたのとなりにはもうひとつのふたがあります。それには東北新幹線と利府駅の看板が描かれています。利府町には新幹線の駅はないけれど、車両基地があります。東北新幹線は1982年に開通し、その頃はふたに書かれているような白と緑色のデザインだったそうです。

❺ 松島町

松島町のポケふたには、みやぎ応援ポケモンのラプラスの影が2匹、松島の景色の向こうに見える。
松島には赤い橋が3つある。「福浦橋」は出会いを引き寄せ、「透かし橋」は良縁を結び、「渡月橋」は悪縁を切ると伝えられている。
この二つの影はどの橋を渡ろうとしているのか。でも、もしかすると、これはラプラスの影ではなく、松島の島なのかもしれない。
松島は宮島(広島)、天橋立(京都)と共に日本三景として有名だ。東日本大震災のあとには新型コロナの流行で観光客が減っていたが、にぎわいを取り戻しつつある。
このポケふたは松島海岸グリーン広場のまんなかにある。
⃝記者のおすすめポイント
菓匠三全のずんだシェイクは、つぶつぶずんだとミルクがあっていて、お天気のいい日におすすめです。

取材・文・写真
阿部 匠之介(渡波中学校3年生)
阿部 壮汰(渡波小学校4年生)

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