郷土料理は「はらこ飯」
「はらこ飯」やイチゴの生産で有名な亘理町は、東日本大震災によって町の半分が津波で水没し、300人を超える死傷者がでた。
今年11月13日、「わたりマラソン大会」が行われた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止していたため、3年ぶりの開催となり、28回目を迎えた。参加者を県内在住者に限定したが、900人が集まった。以前は北は北海道から、南は九州まで2、000人ほど集まることもあったそうだ。町長の山田 周伸さんは、「海や自然を近くに感じられる、そんな亘理のいいところを知ってほしいです。また来たいと思ってもらえるようにマラソン大会を開催してきました」と話す。
震災の年は中止となったが、翌年から再開された。以前のルートが使えなくなり、道路工事中は内陸もコースになった。今年の参加賞は、大会記念Tシャツと亘理名物はらこ飯。来年はみなさんも参加してみてはどうだろうか?
亘理町には、バードウォッチングや釣りの名所として有名な鳥の海がある。えさとなる魚介類が豊富なことから、渡り鳥や海鳥の生息地となっていて、それが地名の由来となっている汽水湖だ。地元の人に聞くと、鳥にも力関係があるようで、最近はウミネコが強く、カラスは山へ逃げてしまったそうだ。
鳥の海でポケモンパーティ
亘理町のポケふたには、宮城応援ポケモン「ラプラス」、こツバメポケモン「スバメ」、
わたどりポケモンの「チルット」、むくどりポケモンの「ムックル」と、こばとポケモンの「マメパト」合計5匹が描かれている。ラプラス以外はすべて鳥のポケモンだ。
亘理町には鳥のごちそうが豊富な鳥の海がある。みんなは遊びに来てパーティをしているのかもしれない。マメパトはふだん街中で暮らしているけれど、パーティに行きたいからラプラスを誘って、頭の上に乗せてもらってきたのだろう。でも、忘れっぽいから降りるのを忘れてそのまま頭の上にのっている。チルットは気持ちよさそう。鳥の海は居心地がいいのだろう。
このポケふたは鳥の海公園のサッカー場と避難の丘の間にある。
亘理町
人口 33,351人(令和4年10月31日現在)
取材・文・写真
阿部 壮汰(渡波小学校4年生)
阿部 匠之介(渡波中学校3年生)