この企画では東日本大震災で被災した宮城県沿岸部15市町にあるポケモンのマンホールのふたと震災遺構についてレポートします。
ラプラスがいない!化けるメタモンのなぞ
七ヶ浜町のポケふたには、宮城応援ポケモン「ラプラス」と、ほしがたポケモン「ヒトデマン」、変身ポケモン「メタモン」2匹の計4匹が描かれている。
このラプラスはメタモンが化けているのかもしれない。メタモンは変身しても、目と口が同じだからわかる。でも、メタモンは本物のラプラスを見なければ変身できない。だから、ラプラスは近くにいるはずだ。または、ラプラスと名前は書いてあるけれど、このポケふたにはいないのかもしれない。
それに、ここに登場しているヒトデマンには目や口がない。もしかしたら、これもメタモンなのか?このマンホールの話の続きはなんだろう、と気になってくる。
このポケふたは花渕浜の七の市の敷地内にある。
災害を乗り越えた7つの浜
7つの浜があることが名前の由来である七ヶ浜町。軽井沢・野尻湖(長野県)とともに日本三大外国人避暑地「高山」があることでも有名だ。東日本大震災では、大津波に襲われ、94人が亡くなった。
大きな被害を受けた菖蒲田浜では地域の内外から集まったサーファーのみなさんによる海岸の美化活動、ビーチクリーンが重ねて行われ、2017年、海水浴場が復活した。
取材した日は、10月下旬だったにもかかわらず、多くのサーファーが集まり、パラグライダー体験なども行われ、菖蒲田浜はとても賑わっていた。
明治21年(1888)、東北最初の海水浴場としてオープンした歴史ある菖蒲田浜の再開は、多くの人が待ち望み、七ヶ浜町復興の大きな一歩になったことだろう。
七ヶ浜町
人口
18,345人(令和3年4月1日現在)
東日本大震災による人的被害
94人(七ヶ浜町ホームページより)
取材・文・写真
阿部 壮汰(渡波小学校3年生)
阿部 匠之介(渡波中学校2年生)