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ポプラ社の本

みんなをもっと笑顔にしたい!!

 

小学生に大人気の「おしりたんてい」や「かいけつゾロリ」のシリーズを出版するポプラ社の社長、千葉均さんは石巻の出身だ。

 

千葉さんは東京大学を卒業して企業に就職し、その後、会社を経営していたが、縁あってポプラ社に入社した。子どものころは、科学者になりたかったという千葉さん。「大学時代、科学者に向いていないと思い、企業で働くことを選びました」。本をつくろうと思ったことは一度もなかったという。
ポプラ社は、子どもから大人まで、幅広い世代の人たちが読める本を作っている。社名にはいろいろな説があるそうだが、まっすぐに伸びるポプラの木のように、子どもたちにすくすくと成長してほしいという願いが込められているそうだ。
本をつくるだけでなく、子どもたちが本を好きになるきっかけもつくっている。昨年行われた「こどもの本総選挙」では、12万人が投票して、2万冊の本に投票があった。「こんなにたくさんの本を面白いと思ってくれてうれしかったです」と千葉さん。このイベントのおかげで、大人も子どもも、本屋に行って本を買った人が増えたそうだ。
千葉さんが好きな本は「かいけつゾロリ」。登場人物たちはいたずらっ子だが、思いやりがあって、最後には必ず人を助けるところが好きだという。「本を読むといいことがあります。本は絶対裏切りません」と力を込める。
子ども時代を過ごした石巻は、自然が豊かだった。山の中を探検したり、虫を採ったり、魚を釣ったりした。東日本大震災の時は、東京にいてテレビで東北地方に津波が来たことを知った。ずっと心配でたまらなかった。子どもたちの心の復興のためにも「楽しい本、面白い本、感動する本をたくさん作って、本と出合う楽しいきっかけを提案していきたい」と話していた。

▲子どもの頃はロボットを作りたかったと話す千葉さん

 

▲ポプラ社の本は学校でも人気だ

 

【取材・文】
阿部 明香里(蛇田小学校5年生)
今野 ひなた(蛇田小学校4年生)
佐々木 萌衣(蛇田小学校3年生)

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