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マリンバで石巻の魅力を世界へ

石巻の名産雄勝石のたてが贈られた
石巻の名産雄勝石のたてが贈られた

新☆いしのまき観光大使 大森香奈さん

石巻市には15人の「いしのまき観光大使」が、石巻の魅力を紹介し、たくさんの人が石巻に来てくれるようPRや情報発信活動をしている。今回は、その一人、奈良県出身のマリンバ奏者、大森香奈さんにお話を聞いた。

マリンバはアフリカの民族楽器だ。「リンバ」はアフリカの言葉で「木の板」、「マ」は複数形の意味。つまり、「複数の木の板」という意味になるのだそう。
大森さんは小学生の時にマーチングクラブで、マリンバを担当していた。始めたきっかけは、クラブに教えに来てくれていた先生のコンサートに行った時、同い年ぐらいの小学生から大人まで、みんなで楽しそうに演奏していたので、「習いたい!」と思ったのだそう。すぐに近所のマリンバの先生に教えてもらうことにした。
「マーチングクラブが全国大会で優勝した時の感動が忘れられません。人生で初めてうれし泣きをしました。マリンバこそ自分が情熱を注げる楽器だと思いました」と大森さんは話す。
小学生からピアノ、中高生の時は吹奏楽部でホルン、そのほかトランペットの演奏もできる。マリンバ演奏のほかに、曲のアレンジ、アレンジした曲の楽譜出版、編曲なども行っている。今、作曲も勉強中で、作曲家としても仕事ができるように頑張りたいという。
子どものころから「音楽の仕事をしたい」と思っていたので、音楽の先生の免許を持っている。でも、大学生の頃に、「演奏する仕事をしたい」と思って、大学院に進むことにした。「演奏を通じて、聴いてくれた人に幸せだなぁと思ってもらったり、元気になったと思ってもらえるような演奏家になりたいです」。
昨年8月、東日本大震災から10年目の石巻復興祈念特別演奏会で演奏した時に、石巻市長から話があって、今年5月18日、いしのまき観光大使に任命された。 「石巻の人々の思いや石巻の魅力を音楽で世界に発信していきたいです。そして、石巻のみなさんから幸せと元気をいただきましたので、音楽でその恩返しをしたいと思います」。具体的には、地域のみなさん、小中高校生に楽しんでもらえる演奏会を企画すること、ご当地キャラクター「シージェッター海斗」の曲をマリンバで演奏すること、石巻の良さを伝えられるような曲を作曲して演奏することが目標だと話してくれた。

取材・文
阿部 明香里(古川学園中学校2年生)

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