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倉持 天一夢さん WBCムエタイ日本王者、
Peter Aerts Spirit 2017 World Cup U-15世界王者

 倉持さんは、タイの首都バンコクにあるTRAILL International Schoolに通う高校1年生。石巻市立万石浦中学校出身だ。今、家族と離れて暮らしているのはどうしてだろう?

好きなタイ料理は「カオマンガイ」▶

5歳のときにキックボクシングを始めた。きっかけはお父さんの言葉。「身を守るために必要だからと言われ、始めました。でも、今は楽しいからやっています」。実家はキックボクシングのジムを営んでいて、その影響も大きかった。
楽しいことは、自分の力を試せること、試合などを通じて人と人が繋がることだそう。「たくさんの人と仲良くなれることはとても楽しいです」
でも、試合前の厳しい減量はつらい。毎回、7〜10㎏も減らさなければいけない。7㎞のランニングをはじめ、数々の厳しい練習メニューを毎日こなす精神力は並大抵の努力では生まれない。
倉持さんには目標にしている選手がいる。オランダのピーター・アーツ選手。「人より何倍もの練習をして、たくさんの試合に勝ってきています。本当にかっこいいと思います」。そしてもう一人が日本の那須川 天心選手だ。倉持さんは那須川選手と小さいころから仲がよかったので、特別な思いを抱いている。「はじめは近くにいたのに、今では世界で活躍する選手になっています。自分も頑張らなくてはという気持ちになりますね」
実は、キックボクシングをやめたくなったこともあった。友達からの誘いを断らなくてはならないこともしばしば。ストレスがたまって、小さなことにイライラする時もある。「でも、それを超えた時の開放感や、勝った時のうれしさがあるから続けられます」
これからの目標について聞いてみた。「どんどん勝ち続けて、最終的にはベルトを取りたいです。大きくなります!」活躍に期待だ。

【取材・文】齋藤 小枝(湊中学校3年生)

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