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僕たちは海といっしょに生きている

石巻出身ムエタイ選手
倉持天一夢の
世界武者修行Vol.2

 

ここバンコクではよくダイビングをしています。今回は大きなジンベイザメの撮影に成功しました!タイの人々には、海が自分たちを襲ってくるという考え方はないようです。東日本大震災と津波のことはもちろん知っているし、僕もYouTubeを見せて石巻の津波のことを伝えることがあります。でも、スコールや大雨で街の道路が川になるのは、小さなころから日常的に経験しているので、「雨が降ったら高いところ」ということが体に染みついている、というか、まるで本能に刻まれているかのように危機管理がしっかりしています。
僕の故郷・石巻の万石浦地区は、今年10月の台風19号で冠水し、しばらく水が引かず大変な被害にあいました。8年前のことを思い出します。僕は小学校2年生の時に東日本大震災を経験しました。家のまわりが湖のようになりました。背の高い父の胸のあたりまで水はあがって来たんです。
あの日、僕たちは裏山に避難して無事でした。雪も降って寒かったけれど、夜になるとすごく星がきれいだったのを覚えています。

【写真・文】
倉持天一夢(Traill Internatioanl School 2年生)

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