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写真絵本作りの楽しさ知って!

命を感じるもの見つけよう

 

10月31日と11月1日の2日間、一坪書店文庫(石巻市鹿妻)で、写真絵本作りワークショップが行われた。北海道在住の写真絵本作家・小寺 卓矢さんが、ビデオ通話アプリZoomを使って、世界に一冊だけの写真絵本作りを教えてくれた。

小寺さんが写真をとり始めたのは、小学校5年生のとき。お父さんからもらったカメラでとってみたらとても面白かったからだそう。東京で生まれて、神奈川で育った。今住んでいる北海道に来たのは、自然が豊かだったから。
今までに、森をテーマにした絵本を4冊、中学生を取材して作った絵本、写真だけ担当した絵本、電子書籍をそれぞれ1冊作った。来年の春にも出版する。
読む人に、書いたことや、写真をとった時に感じた気持ちが届くように作る。一番お気に入りの本は、『いっしょだよ』(アリス館)。作っているときに2011年に東日本大震災があった。人や生き物が、森の中でいっしょに生きることはすばらしいことなんだ、という思いを込めて作っていたが、大震災が起きて作るのをやめようと思った。でも、こういう時だからこそいっしょに生きるということが大事だと思いなおして完成させた。最後のページには、震災直後にボランティアに訪れた人たちへの思いが込められている。
写真をとると、自分のことが分かってくる。だから写真を撮るのが好きだと小寺さんは言う。これから石や水の写真絵本を作りたいそうだ。
ワークショップに参加した人たちは、たくさん撮った写真から7枚だけを選んで写真絵本を作った。小寺さんのアドバイスで、自分の作品が上手く作れた、自分らしい本を作れて良かったと話していた。

 


▲小寺 卓矢さん


▲いっしょだよ(アリス館)


▲製本した画用紙に自分で撮影した写真を貼って世界に一冊の絵本に

 

【取材・文】
安住 優希
新妻 秀仁(万石浦小学校3年生)

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