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女の子スパイ誕生!の巻 ❸

女の子スパイいずみ「あっ!このあめには「社」って書いてある!」
女の子スパイのぞみ「こっちは『ぶ』よ!」
女の子スパイまお「よしどんどん行こう!」
女の子スパイいずみ「そういえば、クマリフトさんの正体って、一体、誰なんだろうね。」
女の子スパイしおり「それより今は、手がかりを集めなきゃ。」
女の子スパイきらり「あっ!森がある。気味が悪いね。」
女の子スパイのぞみ「でも、手がかりはあの森に続いているよ。」
女の子スパイきらり「しょうがないか〜。」
女の子スパイまお「何か書いてある。なになに『この森には魔物がいる』だって。」
女の子スパイしおり「ふうん。別に気にしないで行こう。」
女の子スパイきらり「あっ!またあめが落ちてる。こんどは『び』って書いてある。」
女の子スパイのぞみ「今まで集まった手がかりは『ひ』『し』『ん』『ぶ』『社』だよ。」
女の子スパイいずみ「何か聞いたことあるような。」

ババーン!突然、女の子スパイの前に魔物があらわれた!

女の子スパイまお「あっ、やっぱり魔物がいる。」
女の子スパイしおり「戦ってみよう!大丈夫だろうか?」
女の子スパイのぞみ「あなたは誰?」
クマットー「おれはシャルダさまの手下のクマットーだ。シャルダさまの命令で、街を恐怖のどん底に突き落とすのがおれさまの任務だ。」
女の子スパイいずみ「あのあめをまいたのはあなたたちね!」
クマットー「そうだ。」
女の子スパイまお「いますぐやめて!」
クマットー「いやだよーだ。」
女の子スパイまお「もう!やっつけちゃうわよ。」
クマットー「やる気か?できるかな。」
みんな「やっつけてやる!」
女の子スパイきらり「はっ!」
女の子スパイのぞみ「ほっ!」
女の子スパイまお「やっ!」
女の子スパイしおり「えい!」
女の子スパイいずみ「とう!」
みんな「ふうーっ!」
クマットー「つ、強いな…降参だ!」
女の子スパイまお「じゃあ、手がかりを教えて。」
クマットー「『び』だ。」
と言い残して、クマットーは倒れてしまった。」
女の子スパイしおり「そんなでもなかったね。」
みんな「うん!」

クマットーを簡単に倒したいしのまきは森の奥へと進んでいく。

※この物語は、東日本大震災があった2012年の夏休み、こども記者が宿泊した東鳴子温泉・旅館大沼(宮城県大崎市)にあった小型エレベーター「クマリフト」がすごく気に入った子どもたちの想像力が膨らんで誕生しました。山口 莉子さんが小学校4年、挿絵は酒井理子さんが小学校5年の時に制作したものです。

文 山口 莉子
(石巻中学校3年生)
挿絵 酒井 理子
(石巻西高校1年生)

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