みなさんは「シトラスリボンプロジェクト」を知っていますか?コロナ禍で生まれた差別、偏見を耳にした愛媛の有志のみなさんが立ち上げました。愛媛特産の柑橘にちなみ、シトラス色のリボンや専用ロゴを身につけて、「ただいま」「おかえり」の気持ちを表す活動です。今、私が通う石巻市立青葉中学校にも広がっています。
青葉中学校のボランティア活動
去年から、青中お助け隊(青葉中学校特設ボランティア部)が中心となり、シトラスリボンプロジェクトを実践しています。新型コロナウイルス拡大の影響で、これまで校外で行っていた活動が難しくなり、校内でもできる活動のひとつとして始まりました。
シトラスリボンは、カラフルなクラフトテープを「叶結び」という型に結びます。これは日本に古くから伝わる結び方で、結び目が漢字の「叶」になることから、「願いが叶う」という意味が込められています。結んでみると最初は少し難しいのですが、コツをつかんでいけば、きれいなシトラスリボンができるようになります。リボンやロゴで表現されている3つの輪は、地域と家庭と職場(もしくは学校)です。
集まったシトラスリボンは青中オリジナルのロゴカードとともに袋詰めし、市役所、市内の病院や保健所などに届けています。これまでに2000個以上を制作しました。カードには、「ありがとう おかえり、ただいま あおばが繋ぐシトラスリボンプロジェクト」と記されています。このシトラスリボンプロジェクトが、世界中に広がり、差別や偏見のない社会が実現できるよう心から願っています。
取材・文
西 宏夢(青葉中学校2年生)