齋藤 桃香さん 防衛医科大学校2年生
齋藤桃香さんは防衛医科大学校の2年生。石巻市立蛇田小学校の卒業生だ。当時のクラス数は1学年3つだったが、今では4〜5クラスに増えた。
東日本大震災のあと、海から遠く田畑の豊かな蛇田地区には多くの人が住み始め、蛇田小学校は、今、市内で一番生徒数の多い学校になったことにびっくりしている。「へびたんぼ」という田植えの授業が一番好きだった。学芸会でお米を売ったり、学校の畑で野菜を作ったりする授業も楽しかった。
東日本大震災の時、自衛隊のみなさんが助けに来てくれたことが忘れられず、「人を、命を救いたい」と思うようになって、防衛医科大学校に進学した。看護師を目指している。一番好きな教科は心のケア、精神学。授業では注射など看護の勉強だけでなく、本物の銃を使う訓練もある。全寮制だから、月曜から金曜まで、授業だけでなく、ごはん、おふろ、寝る時間までみんなと一緒。いつも助けあうので自然に仲良くなっていくそうだ。なにごとも「大変だ」と思うとネガティブな気持ちになってしまうから、なんとかなる、やれば乗り越えられる、と考えてみる。「そうすると大変なことはあまりないような気がします」と話してくれた。
【取材・文】
阿部 明香里(蛇田小学校4年生)
今野 ひなた(蛇田小学校3年生)
千葉 ふうな(大街道小学校4年生)
佐々木 萌衣(蛇田小学校2年生)
松川 美桜(二俣小学校2年生)
▼2012年、初代こども記者として石巻日日こども新聞の制作に参加。当時は中学2年生