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日本NIE学会のみなさんに聞きました 教育に新聞を

お話を聞いたみなさん
お話を聞いたみなさん

Newspaper In Education

 NIEとは「Newspaper in Education」のこと。「教育に新聞を」という意味で、「新聞を使って勉強しよう!」という取り組みだ。日本NIE学会・会員のみなさんにお話を聞いた。

日本NIE学会は、大学、学校、新聞社の関係者、学生などが集まっている団体で、2005年に設立された。教育をもっと豊かにするためには新聞が有効で、子どもたちには楽しく新聞を読んでもらいたいと考えているみなさんの集まりだ。子どもたちには、新聞を使って、日頃から読解力(読んでわかる力)を高めてほしいと言う。生きていくためには、他人が何を言っているかわからないと困ってしまうからだ。
新聞にはどんな種類があるのだろうか。毎日発行されるのは「日刊紙」、全国で発行されているものは「全国紙」(読売新聞、朝日新聞、毎日新聞など)、地方で発行されている新聞はエリア紙(東北地方では河北新報、石巻地域で発行されている石巻日日新聞など)と呼ばれる。そのほかに、日本経済新聞(日経)のような「一般紙」、特定の業界のことを書いている「業界紙」、スポーツのことを書いている「スポーツ新聞」もある。新聞社のことを書いている「新聞之新聞」もあるそうだ。
今、日本には、新聞社は97社ある。新聞を発行しないけれど、ニュースを提供する「通信社」というものもあり、これは新聞社の代わりに取材してくれる仕組みだ。
実は、新聞を読む人は年々減っていて、その数は1年で200万人とも言われているそうだ。新聞を読む人は50代以上が多く、40代まではインターネットでニュースを読む人が多くなっているからだ。日本新聞協会によると、2022年の新聞
発行部数は約3700万部だったが、2000年には約7200万部あった。日刊紙の数は、2000年には122紙だったのに2022年には112紙。22年の間に10紙なくなっている。
インターネットでニュースを知ることもできるが、新聞には新聞のよいところがある。新聞を開けば関心がないことも目に止まる。ほほえましいニュースが紹介されていることもある。新聞を読むことを習慣にすれば、日々社会への関心を高めることができる。
NIE学会では、研究や調査、イベントなども行っていて、NIEの活動で、子どもたちの読んで考える力を向上させるだけでなく、人を勇気づけたり、世の中をよくしたりしたいと考えている。

取材・文
酒井 朱理(石巻小学校3年生)

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