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私の風景2013

立命館慶祥中学校(北海道江別市)社会科教諭の山口太一さんは、東日本大震災発生直後に支援活動で石巻を訪れ、以来交流を続けている。今回は、同校が5年前から取り組んできたフォトエッセイプロジェクト「私の風景」に、石巻市立門脇中学校の有志が参加した。

文:日野 美来(門脇中学校2年生)

フォトグラファーの加藤隆介さんからアドバイスを頂き、3つのチームに分かれ校舎内、日和山、門脇小学校で写真を撮った。写真にあう言葉を考えるのに、みんなが頭を悩ませた。フォトエッセイを通じて、立命館慶祥中学校の皆さんと気持ちを交換することができた。この経験をいろいろなところで生かしていきたいと思う。

プロジェクトに参加した中学生の作品を紹介

仮設の学校と私たちの学校

門脇中学校 木村 汐里

仮設の小学校と私たちの学校。
小学校と中学校。
となりあった学校は、
小学校がなくなって
いつか一人になるだろう。
今しかないこの風景。
前はなかったこの風景。
いつかはなくなるこの風景。
私はここが好きだ。
となりあった学校も
今しかないんだ
だから私も
今を大切にしよう。

感謝、ありがとう。

立命館慶祥中学校 松田 葵

 私たちは、様々なものに生かされている。山、空、川、太陽、植物。このすべてが、私たちの命に恵みをくれる大切な資源だ。
 この黄金色のお米は、光を一身に浴び、たっぷり水を吸ってすくすくと、真っ直ぐに育っていく。最後は、私たち人間に食べられてしまうが、育てている農家さんの愛情をたっぷり受け少しずつ少しずつ大きくなっていく。
 私は、この風景を見て、日々様々なことに対して感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思った。そして毎日、何か一つでも昨日の自分より良い所を伸ばしていきたい。
 この風景は、いつの時代も昔の日本の代表的な風景の象徴として日本人の記憶に刻まれている。いつかの時代の私の先祖も、真っ直ぐ真っ直ぐ、日に日に大きくなっていく稲を見てきっと感謝をしていたことだろう。
 皆さんが今、一番感謝の気持ちを伝えたい人は誰ですか?

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