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~講談社 全国訪問おはなし隊~ 豊かな言葉の魅力を届けたい、伝えたい

読み聞かせをしている隊長の黒澤さん。自分も楽しむことが伝わる秘訣だ
読み聞かせをしている隊長の黒澤さん。自分も楽しむことが伝わる秘訣だ

絵本の世界で笑顔がつながる!広がる!

 全国訪問おはなし隊は、1999年から行われている。講談社90周年記念に社会貢献事業として始まった。2台のキャラバンカーに本をたくさん積んで、これまでに2万 3千カ所を訪問した。子どもたちに本の楽しさを届けたいという思いで行われているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年以上休んでいた。今回、宮城県から再開することになった理由は、石巻日日こども新聞が第55回吉川英治文化賞を受賞したことだったそうだ。

講談社の丸山紀子さんは、小さい頃から本が好きで自分でも作りたいと思っていた。今、丸山さんは、広報とおはなし隊を担当している。子どもたちが喜んでくれている時、隊長さんが楽しく本を読んでいる時、仕事の楽しさを感じる。子どもたちが「本って楽しいな」と思ったり、今まで興味がなかったジャンルの本を読むきっかけづくりになればうれしい、と丸山さんは言っていた。
読み聞かせをする黒澤令子さんはお話し隊の隊長だ。「主役は参加している子どもたちです。内容がよく伝わるように自分も楽しむことを大切にしています。」参加する人の年齢や季節などによって本を選んでいる。絵本は小さな子どもだけでなく大人も感動させるという。
今回石巻では9カ所を訪問した。石巻市立二俣小学校2年生の中鉢 千尋さんは、「『ニャーゴ』『ねこです』『スイミー』がよかったです。本が好きだから読み聞かせが大好きです。」1年生の鈴木 大凱さんは、「『おならおばけ』は本から音が出るからおもしろかったです」と話していた。

取材・文・写真
松川 美桜(二俣小学校6年生)

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