みらいに残そう!ふるさとの食卓②
受け継いだ味を地域の子どもたちへ

2025/06/11

取材したこども記者

阿部 匠之介

阿部 壮汰

4月20日(日)、二子西集会所(石巻市)で、「第5回みらいに残す ふるさとの食卓」(主催:こどもみらい研究所)が行われ、大人と子ども約50名が、石巻地域の伝統的なおやつ「ちゃきん」を作って試食した。ちゃきんづくりは、「ちゃきん屋 和(のどか)」の髙橋 和子さんが教えた。


髙橋さんは東京出身。結婚して石巻に来た。時々手伝っていた「佐藤ちゃきん店」が閉店することになり、常連さんが「無くなったら困る」と言っているのを聞いた。「最初、継ぐ気はありませんでした。でも、お客さんたちの言葉に力をもらって、考え直しました」と言う。そして、佐藤ちゃきん店の味を引き継いだ「ちゃきん屋 和」を開店した。「変わらない味、と言ってもらえるよう頑張っています」と髙橋さん。

教えるのは初めてだという。「子どもたちは手が小さいので包み方を教えるのが難しかったです。今日は、初めてよもぎを入れてみました。これからもちゃきんのベースからは大きく離れないアレンジをしていきたいです」と話していた。「生地を薄く焼くのがポイント」と高橋さんの指導のもと、大人が生地を焼き、子どもたちは、楽しそうにあんこを生地でつつんだ。

仙台から参加した山下 碧波(あおば)さんは、「お父さんが石巻の出身ですが、ちゃきんは見たこともなかったです。八つ橋みたいだなと思いました。ヨモギのちゃきんがおいしかったです」と話していた。二子町内会の参加者は、「小さい頃はよく食べていましたが、何十年ぶりに食べました。作り方を初めて知ったけれど家でできるものだと思っていませんでした。子どもたちがたくさんいて、ワイワイしていて楽しかったです」と話してくれた。

この日のようすは動画でご覧いただけます。
https://kodomokisha.net/recipe/

【取材・文】阿部 匠之介(東北学院高校3年生)、阿部 壮汰(渡波中学校1年生)

こども記者:,

ページのトップへ戻る