2025/06/11
武山 奈生
赤星 ひなた
阿部 桃寧
早坂 寧々
地域に根ざした交通サービスを提供し続けている株式会社桃生交通は、昭和46年(1971年)の創業以来、半世紀以上にわたり地域住民の暮らしを支えてきました。
創業当初はレンタカー業務からスタートし、平成元年(1989年)にはバス運行業務を開始。その後も地域ニーズに応え続け、令和3年(2021年)からはタクシー業務も展開するなど、サービスの幅を広げています。
現在、同社が保有するバスの台数は15台、タクシーの台数は7台。社員数は22名で、そのうち13名がドライバーとして日々運行を担当しています。桃生交通のサービスは、単なる移動手段にとどまらず、地域社会とのつながりを大切にしている点が大きな特徴です。たとえば、石巻市こどもセンターらいつや幼稚園・学校などの教育機関では、定期的に同社のバスが利用されており、安全かつ快適な移動を提供しています。また、桃生交通トラベラー(旅行業)を行っており、旅行のプランから移動までのすべてを担っています。修学旅行シーズンには、20校以上の学校が同社のバスを利用しており、経験豊富なドライバーと丁寧な対応が高く評価されています。
令和7年(2025年)4月からは桃生町内でのスクールバスの運行も新たに開始しました。桃生地区の学校統合により、地域の子どもたちが安全に登下校できるよう、自治体と連携しながら運行体制を整えています。また、同年から石巻市の委託を受けてデマンドタクシーの運行を開始しました。電話1本で柔軟に運行する交通サービスで、高齢者や交通弱者にとっての利便性が期待されています。こうした新たな取り組みは、地域の移動ニーズが多様化する中で、持続可能な交通インフラを構築するための重要な一歩だと考えます。桃生交通は、これからも地域に寄り添いながら、誰もが安心して利用できる移動手段を提供し続けてくれるでしょう。
質問 バスの運転手を始めたキッカケを教えて下さい。(ひなたさん)
回答 車の運転が好きで大きな車を運転してみたいという気持ちがありました。人の命を運ぶ仕事で、安全に気を使いますがみなさんを目的地まで運ぶやりがいを感じます。
質問 非営利団体に対して、バスの運行はどのくらいありますか。(ももねさん)
回答 NPO団体や社会福祉協議会などがあります。また、震災のときには、他県から来たボランティアの方々を乗せて運行しました。
質問 バスでいろいろな場所へ行けるのは楽しいですか。(なおさん)
回答 行ったことのない観光地や施設などに行けるのは楽しいです。
質問 バスを利用する子どもたちに癒やされることはありますか。(ねねさん)
回答 普段スクールバスの運転手もしているのですが、子どもたちからの挨拶や声がけに「かわいいなぁ」と感じています。
★この取材は「自然探検くらぶにっか」の活動の一環としておこなわれました。