2026/08/11
阿部 匠之介
7月30日、31日に広島国際会議場で第31回NIE全国大会広島大会が行われた。被爆ピアノ、被爆パンフルートの演奏から始まった1日目の全体会は、元陸上選手の為末 大さんの講演や、ニュースと未来をテーマにしたパネル討議、続く2日目は分科会が行われた。両日にわたりポスターセッションも開催され、私も参加し、2020年から石巻日日こども新聞に発表してきた「ポケふたと震災遺構」について発表した。2日間の来場者は1,400名。来年は宮城県仙台市で開催の予定だ。
ユネスコパリ本部より、世界で最初のユネスコスクールに認定された広大附属高校には、クラブ活動のようなものである班活動の1つとしてユネスコ班がある。新聞制作学習や新聞活動学習を行い、生徒達は制作や配布などの活動を通して、「知る」という受け身でインプットだった活動から、「伝える」とういう主体的でアウトプットの活動ができた。ユネスコ班班長を務める高校2年生の河田 実桜さんは、「取材活動を体験して、事前学習をしていっても、インターネットで見る情報と異なる部分や、より詳細な部分を知ることができました。質問を事前に考えて行きましたが、取材中に聞きたいことが増えて、限られた時間のなかで質問の取捨選択が難しかったです」と話していた。

鶴田さんは、「東日本大震災との違いは、被害を受けた世代がどんどん減っていってることです。そのなかで、被害者の子孫である家族伝承者が伝えていく必要や、AIに読み込ませて伝承に利用していくなどの対策があります。実際に、広大附属の卒業生にも家族伝承者がいるので、学校へ来ていただいて語り部をしてもらったこともあります」と話していた。
原爆投下から81年がたつ広島では、平和伝承に新たな形がとられ始めている。
ポスタ―会場では33団体の展示が行われた。開催地広島の学校の発表では、フェイクニュースの原因や見極め方などが多く、学生の関心と情報源の多くがネットニュースになっていることが分かった。また、京都のinote+P(あいのてぷらすぴー)が発行する子ども新聞は、取材や記事の作成だけでなく、地域のみなさんや観光客に販売までおこなっていてユニークだ。

広島国際会議場内の会場にポスター33点が展示された

石巻日日こども新聞第35号から連載している「ポケふたと震災遺構」についてポスター発表を行った
【取材・文・写真|阿部 匠之介 同志社大学1年生】
こども記者:阿部 匠之介