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納豆のひみつ

おいしくなるには訳がある

 

津山納豆製作所(登米市津山町)

 

ぼくは納豆が大好きだ。このまえ、初めて、わらに入った納豆を食べたところ、とてもおいしかった。どうしてわらに入っているのかな?と興味がわいた。学校の給食では嫌いな人も多いので、納豆のおいしさを伝るために、ぼくが一番好きな納豆を取材した。

「津山納豆」を作っているのは山形智章さん。昭和29年ごろに先代が作り始めた。納豆作りでは、温度管理を一番にこだわっている。

「子どもたちが納豆を嫌う理由は納豆の苦味だと思います」と山形さんは言う。納豆菌は増えるときに、熱が出て、50度以上になると苦味や嫌な匂いが出てしまう。山形さんは、みんなが嫌う味を出さないように作りたいと思っている。
納豆が誕生したのにはいくつかの説がある。そのひとつに八幡太郎義家(源義家)の話があるそうだ。あるとき、義家は、ゆでた大豆をわらにつつんで馬の背に積んでいた。何日かたって、開けてみたところ、すごいにおいがして糸を引いていた。

「最初に食べた人が偉かったですね」と山形さんは言う。それを食べてみるのは勇気が必要だったに違いない。「納豆のねばねばが苦手は人は、混ぜなければいいですよ。スプーンですくって食べてください。混ぜても混ぜなくても好きなように食べればいいです」と山形さん。

「今日はうまくできたかな」。温度計を見ながら、納豆菌とお話しするように毎日納豆を作っている。

 

 

▼津山納豆が食べてみたくなった人はこちら
津山納豆製作所
〒986-0401 登米市津山町柳津本町207
☎0225-68-3157
http://tsuyama-natoo.com/

 

取材・文
阿部 壮汰
(渡波小学校3年生)

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