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【Tudo Bem? お元気ですか?】第1回|ブラジル宮城県人会 中沢宏一会長

中沢会長と福島記者

 読者のみなさん、お久しぶりです。元石巻中学校生徒の福島文遥です。2015年8月からブラジルのサンパウロに住みはじめました。こちらでも石巻日日こども新聞の活動を続けたいと考えて、「ブラジル支部」を作りました。このコーナーではブラジルからのニュースをお届けします。

サンパウロ(ブラジル)の東洋人街にある宮城県人会は5階建ての広いビル。宿泊施設や、大きなホール、屋上にはレストランがあり、はらこめしや牛タンなど宮城名物を味わうことができる。私が取材に訪れた2月21日、月2回行われる「青葉まつり」が開催されていた。
 「青葉まつり」は、江戸時代から続く仙台のお祭りの一つだが、ここでは、日系のみなさんが新鮮な野菜、お惣菜、漬物、お餅、手作りの納豆や豆腐、そして衣類など、いろいろなものを持ち寄り販売する日。農村婦人部(ADESC)のみなさんが、菓子なども作っており、会場には日本人のほかに現地の人々も多く見られた。地元でも人気が高く、常連客は開場30分前の6時30分に来るそうだ。
 「青葉まつりは、地方の農家と町の人々のつながりを作り、意見の交換をする場所として始まりました」と中沢会長。ブラジル宮城県人会は、東日本大震災被災地支援に関して、ブラジルで中心的な役割を果たしてきた。ブラジル全体で6億円の寄附が集まったそうだが、そのうちの 2,600万円は宮城県人会が領事館を通して送ったものだという。中沢会長は「これから人材を育て、日本とブラジルの新しい関係を作りたい」と言っていた。

【取材・文・写真】福島文遥(The GRADED American School 10年生|サンパウロ|ブラジル)

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