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赤井小学校から東松島市の魅力を伝えます!

田植えの様子

東松島代表の「かぐや姫」大冷害と震災から立ち上った赤井のお米!

 東松島市の主要な産業は農業だ。その魅力の一つが「お米」。東松島市教育委員長でお米農家の齋藤英彦さんにお話を伺った。
 私たちの学校では、毎年、5年生全員で地元のみなさんと田植えをし、秋には全校で収穫祭を行い、自分たちでつくったお米でおもちをついて食べる「田んぼの学校」という活動を行っている。
 東松島市には「かぐや姫」というお米がある。平成5年の大冷害の翌年、ほとんどお米が実らなかった時に、ササニシキから突然変異で誕生したお米。名前の由来は、むかし話の「かぐや姫」。発見されたときの様子が、竹やぶで一本の竹が光を放ち、かぐや姫が産まれた物語に似ていたため「かぐや姫」と名付けたそうだ。現在、「かぐや姫」をつくっている農家は東松島市大塩の一軒だけ。
 東松島市の田んぼ面積は、約1200ヘクタール。震災直後、その約半分は泥やがれき、海水が入ってしまいお米がつくれなくなったが、4年半たった今は、9割の田んぼが復活して、収穫量も震災前と変わらないくらいになった。お米をつくれるようにするために、まずは田んぼの除塩を行ったそうだ。除塩とは、一年中、田んぼに水を張りっぱなしにして、塩の濃度を薄める作業のこと。
 東松島市のお米の魅力を伝えていくために、「いろんなイベントで試食してもらい、おいしさをアピールしていきたいです」と、齋藤さんは話してくれた。

【取材・文】川田琢夢・佐藤蓮・清水瑛斗(赤井小学校5年生)

赤井いぶき太鼓の歴史 引き継ぐのは、私たち!
 東松島市の赤井小学校には、「赤井いぶき太鼓」がある。毎年、3月になると6年生から5年生にバチとはっぴが手渡される引き継ぎ式がある。来年、私たちの代で23代目。主に、5月の運動会や8月の東松島夏まつり、9月のオール赤井まつりで演奏している。
 赤井いぶき太鼓は21年前、赤井小学校の創立120周年記念事業として取り入れられ、寄付を集めて太鼓を購入したそうだ。その次の年に、教諭の関義徳さんが曲をつくり、PTAの人たちが名前をつけた。名前の「いぶき」は、呼吸をして育つという意味が込められている。
 震災の時は、津波が赤井小学校の校庭ギリギリまできたが、太鼓は体育館にあり無事だった。
 これからのいぶき太鼓について、「太鼓をたたけるのは、関さんと赤井小学校の6年生だけです。だから、引き継いでいくのは君たちです」と、保存会代表の佐藤栄宏さんは太鼓の未来を私たちに託してくれた。

【取材・文】
菅原彩乃・杉山彩奈(赤井小学校5年生)

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