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はじまりは東雲寺

歩道橋のある学校はめずらしい

 石巻市立蛇田小学校校長の齋藤雄幸さんにお話を伺った。
 蛇田小学校は、明治6年(1873年)にできた歴史ある学校だ。初代の校長先生は川村周察さんで、齋藤さんで46代目。全校児童数は717名、1年生から6年生まで全24クラスある石巻市で最も大きな小学校だ。先生の数は45名。開校当初の蛇田小学校は今の場所ではなく、東雲寺というお寺を仮校舎にしていた。そろばんを用いて計算の勉強や、読み書きの勉強をしていたそうだ。
 蛇田村が明治22年(1889年)にできて「宮城縣牡鹿郡蛇田尋常小學校」という名前になり、昭和16年4月には「宮城縣牡鹿郡蛇田國民學校」に変わった。その後、蛇田中学校の校庭だったところに蛇田小学校が建設された。いまの北校舎と体育館は蛇田中学校のときからのもので、体育館は何度か修繕されているそうだが、窓格子はまだ木のままだ。
 2011年3月11日の東日本大震災後は臨時休校になり、同年4月21日から学校が再開した。「蛇田小学校の子どもたちは1日1日を大切に一生懸命過ごしています。大きな夢を持って中学校に進んでいってほしい」と、齋藤さんは話してくれた。

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