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91人の小学生記者が石巻に集合!

第49回まめ記者講習会石巻での開催は2回目

 神奈川、東京、千葉、宮城の小学4年生から6年生91人が第49回まめ記者講習会(神奈川県私立小学校協会新聞教育研修会主催)に参加し、8月3日から6日までの3泊4日、石巻地方と東松島で取材活動をした。
 ▶8月3日-JR仙石線陸前小野駅前の「空の駅」、旧浜市小学校(東松島市)、洞源院(石巻市渡波)を取材した。旧浜市小は、津波で大きな被害を受け、校舎が使えなくなり、2013年3月に閉校、139年の歴史を閉じ、同年4月から小野小学校と統合し、鳴瀬桜花小学校として新たにスタートした。▶8月4日-矢本地区(東松島市)の仮設住宅で、まめ記者の音楽ライブ。「まめ記者の詩」「ふるさと」「花は咲く」を合唱。仮設住宅に住んでいる人たちもいっしょに歌った。その後、東日本大震災当時のことを取材。午後は、2つのチームに分かれ個人新聞づくりをした。個人新聞とは、A3の紙に1人で記事をまとめたもので、多い人は1日に4〜5枚作っていた。▶8月5日-6つのチームに分かれて、石巻日日新聞社や日本製紙石巻工場などを取材、震災のことを学んだ。その後、グループごとに一つの新聞を書いた。石巻ひがし保育園の取材に参加した小島一花さん(東京都市大学付属小学校6年生)は「先生たちがとても子どもたちのことを思っていて感動しました」と話した。夕食の後、洞源院のご住職が「感謝すること」というお話をまめ記者にしてくれた。▶︎8月6日-サンファン館(石巻市渡波)で表彰式が行われ個人新聞では29人のまめ記者が、グループ新聞では8チームが表彰された。菊池美桜さん(横浜英和小学校6年生)は、「去年も来て、今年はどう変わったのか知りたくて参加しました。『復興は今年が元年』という言葉が心に残りました」。森田幸暉さん(立教小学校6年生)は、「最後の年だから集大成として自分の力を発揮したいと参加しました。東松島市の仮設住宅で被災者の人たちに話を聞いたことが心に残りました」と話していた。引率のカリタス小学校教諭、堀徹造さんは「まめ記者たちには石巻市や東松島市の生きる力や絆について、帰ったら語ってほしいです。始めは、地元の方々を励ましに行こうと思っていましたが、逆に励まされました」と言っていた。

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