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これからの被災地支援について考える 今、どんなことに困っていますか?

酪農王国オラッチェ

 3月11日、静岡県函南町で東日本大震災のチャリティーイベント・第6回「被災していない僕たちが頑張る!」が開催された。
 今年の「被災していない僕たちが頑張る!」には、飲食や物販など41店舗が出店。事前にテレビや新聞、インターネットなどで告知され、当日は約2500人が来場した。
 石巻の名産品を販売するブースも設置され、「喜昆布商店」(石巻市雄勝町)のとろろ昆布や「木の屋石巻水産」(石巻市魚町)の缶詰などが販売された。実際に現地で商品を販売した木の屋石巻水産の鈴木誠さんは、「東北出身の方や、震災後に東北に支援に行かれた方からお声がけいただきました。今でも多くのみなさんが被災地のことを考えてくださっていて、本当に感謝です。『一度行ってみたいけど、行ってよいのかわからない』という声には『ぜひ、今こそ東北や石巻へお越しください!』と伝えました」と話す。
 イベントの主催者である、レストラン「gawa Mishima」のオーナーシェフ、小川正道さんは、「1年目は目に見えて大変な状況だったので、ただただ困っている人を助けなくてはという思いで活動をしていました。東日本大震災から6年たった今は、みんなが震災のことを忘れないきっかけになるようなイベントにしていきたいと思っています」と語る。
 同じく主催者である酪農王国オラッチェの西村悟さんは「被災地からの声が届かないので、今どんな支援を必要としているのかを教えてほしいです。お金なのか、石巻のものを売ることなのか、人と人との交流なのか、必要なことを実行したいと考えています」と話してくれた。
 東日本大震災から6年、みんなで被災地に必要なものを見つけていこうと考えているそうだ。

酪農王国オラッチェとは
 静岡県南箱根に位置する丹那盆地では120年も前から酪農がおこなわれています。酪農を愛し、自然を守り、大地をはぐくむ人たちが住む小さな「王国」、それが「酪農王国オラッチェ」です。人と牛が共生する土づくり・安全性や鮮度を大切にする循環系有機農業で「生命ある」食べ物がつくられ、日々の中に埋もれてしまった感性に豊かな自然と純朴な人々が語りかけてくれます。訪れる人々が心身ともにリフレッシュできて、平和になれる場所。一度訪れてみてはいかがでしょうか?
【所在地】
静岡県田方郡函南町丹那349-1
☎055-974-4192
詳しくはこちら→http://oratche.com/

【取材・文・写真】齋藤小枝(湊中学校2年生)・丹野里奈(山下小学校6年生)

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