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「生命」について考える研修

施設内の庭にある赤十字マーク。上空からはよくわかる

 タイのバンコクは日本から飛行機で5〜6時間、時差は―2時間のところにある。私たちは、主に赤十字に関連した施設を訪問し、その活動内容を知り、血液センターや臓器移植センターなどを視察した。タイは国民のほとんどが仏教を信仰しているため、十字マークなど他の宗教を連想させる記号の表示は避けられている。赤十字のシンボルである十字のマークを施設内に表示する際は、一部を草木で覆い隠し外側から見えないようにするなど配慮されている。
 血液センターでは、献血の様子や採取した血液をパックに詰めるまでの工程を映像で見ることができ、臓器移植センターでは、これまでの移植に関する歴史や移植できる部位について学んだ。なんと、一人の人間の体からおよそ60人の命を救うことができるそうだ。 
 研修前、タイは危険そうだと緊張していたが、実際はどんな人も優しく接してくれて、すぐに友好関係を築くことができた。タイの学校との交流もあったため、多くの生徒と仲を深めることができた。参加した石山瑞希さんは、「みんな友好的に接してくれて、すぐに仲良くなれました。国籍が違っても気持ちで繋がれることを『微笑みの国』で学ぶことができました」と言っていた。

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