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沼津商業高校3年生との座談会 将来起こりうる 震災への防災意識を高めるために

静岡県立沼津商業高校(静岡県駿東郡清水町)3年生の3人が、将来起こりうる震災への防災意識を高めるためのリサーチで石巻地域を訪れた。被災した同世代の経験や考えを知り、被災していない立場でできることは何かを考えるために、2018年7月25日、座談会が開かれた。(於:石巻ニューゼ)

弓田:取材を企画するときにこだわっていることはありますか?
村松:住宅再建や高盛土道路、防潮堤など目に見える復興が進みましたし、メディアからの注目も3月11日に限定されるようになり、震災を知らない世代も増え始め、震災が風化してきたと感じます。できる範囲で、震災のこと、復興のことを織り交ぜて伝えられるようにしたいです。
酒井:私も、必ず震災に関係することがどこかに入るように取材しています。
法月:最近の新聞には小学生もたくさん参加していて、活動が次世代につながっていると感じます。どうやって巻き込んでいくのでしょうか?
村松:まず、自分たちの活動を妹や弟、いとこなど、年下の世代に見せることです。小さい子どもたちは、震災に興味がなくても、取材がおもしろそうだと思うようです。身近なところから伝えていきます。
小山:東日本大震災の時、私たちは小学校4年生で、テレビなどで知るだけであまり身近に感じることができませんでした。最近、頻繁に東海地震が起こると言われます。震災の前と後で、将来に対する考えが変わったと思いますか?
酒井:私は震災の時、小学校2年生で、地域の将来について考えることはありませんでした。震災があったことで、地元に興味をもつようになりました。震災がなくて、取材活動もしていなければ、石巻という街に「ただ住んでいた」と思います。
村松:この先、自分たちの住むところがどんなところになってほしいかということを、取材活動を通して考えるようになりました。将来のことを考えるために、地域のことを知りたいと思うようになりました。そして、地域を知れば知るほど好きになります。

【参加者】
法月 己歩、弓田 夏月、小山 葵奈(沼津商業高校3年生)、村松 鈴音(石巻高校2年生)、酒井 理子(石巻西高校1年生)

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