8月12日、インドネシアのアチェから4人のお客さまを迎えることになった。インドネシアは2004年のスマトラ沖大地震で大きな被害を受けた国。今回、「アチェ・コミュニティアート・コンソーシアム」の視察で日本を訪れた。そこで、みんなが大好きな「ずんだ」でおはぎを作っておもてなしすることにした。
インドネシア人のケンムさんは、アチェがスマトラ島沖地震の津波で被害を受けた時に、支援をしてくれた日本のことを知りたいと思っていた。日本に来てみて、道路や建物が立派なことにとてもおどろいた。「日本の人は優しくてまじめです。日本に来て取材も受けましたが、日本の記者が数字にとても正確なことにおどろきました」
インドネシアは東西に幅広い大きな国だが、ほとんどが島。海に囲まれ自然が豊かだ。季節は雨季と乾季の2つだけ。1年中暑いので、日本のような夏休みはないが、イスラム教のためラマダンの時期(断食月)は1ヶ月休みになる。イスラム教では、女の人は頭に「ヒジャブ」という布を巻く。他人に髪を見せてはいけないそうだ。「これは、女の人を守る優しい気持ちの表れなんですよ」とケンムさんが説明してくれた。実際に巻いてもらうとなんとなく守られているような感じもする。
ケンムさんは、日本の食べ物にも挑戦した。意外なことに、おいしかったのは納豆。インドネシアにはミーアチェという伝統料理がある。ラーメンのような食べ物だ。辛くて、カニが1匹乗っているそうだ。わたしたちと一緒に作った「ずんだ」はおいしいととても気に入ってくれた。枝豆をむいてすり鉢ですって、もち米でおはぎをつくるところから楽しんでくれた。
インドネシアは日本と同じように津波の危険がある国だ。今回の交流を機会にこれからもつながっていきたい。
【取材・文】山内 友結(女川小学校5年生)