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【Tudo Bem? お元気ですか?】第9回|ど根性ひまわりをブラジルで咲かせよう!

サンパウロで咲いたひまわり。人よりも大きく成長した

 「ど根性ひまわりプロジェクトin Brazil」は、ど根性ひまわりをブラジルで咲かせたいという思いから始まった。2017年10月、春のブラジルで種をまき、日本よりも一足早くど根性ひまわり8世が開花した。
 ど根性ひまわりの種はJICA※ボランティアの協力のもと、各地に配られた。ブラジルでは、種から花を育てることはあまりないそうだ。
 最も早く咲いたのは1月中旬。インダイアツーバ市に住む牧野圭二郎さんから、立派な「ど根性ひまわり」8世の写真が届いた。ブラジルの土は酸性が強く、種を植えても育ちにくい。牧野さんは枯葉や石灰を使い、土を中和させたそうだ。また、インダイアツーバ市は雨が多く、ひまわりが育ちにくい環境だ。しかし、根性を見せるかのように太く、長く伸び、全長1m以上の生き生きとしたひまわりに育った。「ど根性ひまわりが、日本とブラジルの架け橋になってくれることを願います」と、牧野さんは語る。
 ど根性ひまわりの種はブラジルだけでなく、エクアドルのマンタ市にも届けられた。マンタ市は2016年に発生したエクアドル沿岸部を震源とする大地震の被災地だ。日エクアドル外交関係樹立100周年を記念して開催された日本人アーティストのコンサートで、日本側の実行委員会事務局長から、マンタ市長に種が手渡された。
 わたしが暮らすアパートでは、小さな鉢に植えた種が全長50cmまで成長し、きれいな花を咲かせた。
 今回のプロジェクトをきっかけに、世界中でど根性ひまわりを咲かせたいと思っている。
※国際協力機構
取材・文
福島 文遥 (The GRADED American School 12年生 サンパウロ|ブラジル)

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