交通違反の反則金
そのお金は何に使うの??
交通違反をしたら罰金を払う。罰金はどのように使われるのだろうか。私たちが住んでいる地区を守ってくれている河北警察署の署長山田信敏さんにお話を聞いた。
河北警察署で働いている署員は約40人。担当エリアは、河北、雄勝、桃生、北上の4つの地区。北上地区では、大きな事件や事故が6、000日以上ないことが、今の自慢だそうだ。
「みなさんが『罰金』と呼ぶ交通違反などをした時に払うお金は、正しくは『反則金』と言います」と山田さんは教えてくれた。これは昭和43年から始まった制度で、もうこれ以上大きな失敗をしないでくださいという意味でお金を納めてもらうことになった。
納められた反則金は使い道が決められていて、都道府県や市町村の信号機、道路標識などを設置する費用として使われる。反則金を納めないと、裁判となり正式に「罰金」を払わなければならなくなることがあるそうだ。
地域の安全を守るには、いろいろな仕事が必要だ。河北警察署にも、警察官だけでなく鑑識の仕事もある。鑑識では、犯人の捜査に役立つように指紋を採ったりする。指紋は指にある模様で、同じ指紋を持った人はいないので、事件現場に残った指紋を見つければ、犯人だという証拠になるのだ。
署長の山田さんは、「警察には、いろいろな困りごとがある人がたくさんやってくるので、相手の立場に立って考えることを大切にしています。子どもたちには、家や学校のルールを守って、やさしく強い人になってほしいと思います」と話していた。
【取材・文】
松川 美桜(二俣小学校3年生)