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命ってなんだろう アニメーションで伝える命

監督の中村さんと撮影で使用した人形

 3月8日、石巻市遊楽館で、長編人形アニメーション映画「ちえりとチェリー」の初上映会が行われた。監督の中村誠さんにお話を聞いた。
 中村さんが、「ちえりとチェリー」を作ろうと思ったのは、「命ってなんだろう」ということを表現したくて、深く考えたことがきっかけだった。もともと東北を舞台にこの映画を作りたいと思っていて、作り始めたところに震災がおきた。そして、東北で上映するために、たくさんの人が協力してくれて、石巻での初上映が決まった。これから、国内だけではなく、メキシコなど海外でも上映される。
 アニメーションをつくるには1秒間に24コマ必要。「ちえりとチェリー」の制作期間は約5年。撮影には1年半もかかった。これは原作のないオリジナルで、中村さんが現時点でできること全てが込められているという。
 「アニメの制作で楽しいのは、止まっていた『もの』が動き始めた瞬間です。子どものころ、アニメを見て、すごくすてきだな、こんなことがあったらいいなと、想像していました。そこから影響を受けたことがたくさんあります」と、中村さん。感動を伝える側になりたいと思い、アニメ制作をはじめた。機会があれば、また長編アニメーションや、実写にも挑戦したいと言っていた。ぜひこの映画を見て、「命」について考えてみてほしい。
http://chieriandcherry.com/

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