7月29日から31日に雲雀野埠頭で「Reborn-Art Festival(2017)のプレイベント「Reborn-Art Festival×ap bank fes2016」が行われた。来場者は3日間で約4万人。ここは、かつて東日本大震災のガレキを処理する場所だった。
7月31日、ステージには、Mr.Childrenや、ナオト・インティライミなどが出演。会場内には地元食材を使った店が並んでいた。箸は買うこともできるが、マイ箸を持ってきている人が多く、皿やカップもリサイクルされ、環境に配慮している。
ステージのデザインは、フランスのアーティスト、JRの作品。石巻市民の顔写真でステージの前面を飾った。酒井圭佑記者の写真も選ばれていた。 全長30メートルと迫力のあるビニール製「空気の人」が横たわるなど、会場内にはユニークなアート作品があちこちに見られた。参加アーティストの一人パルコキノシタさんは、石巻でとれた木を彫り、人形を作るワークショップを開催。人形は3900体を目指している。「3900」は、震災で戻ってこない人たちの数。「地震はこわいけれど、自然はあたたかいものも与えてくれます。命をもっていた木を使って、新しい人の顔を彫るのがいいと思いました」と語った。
和多利浩一さんは、アート部門を担当している。和多利さんの「ワタリウム美術館(東京)」では、現代美術を紹介している。「『リボーン』は、英語で「生まれ変わる」という意味です。石巻はだんだん元気になってきたから、楽しいことをすればもっと元気になってくれると思います。一緒にもっと良い町を作っていきましょう!」と話す。
来年は、7月22日から9月10日までの51日間、牡鹿半島から松島湾までのエリアでアートを大規模に展開する。
【取材・文】酒井理子(門脇中学校4年生)・酒井圭佑(石巻小学校4年生)