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がんばれ女川のヒーローたち!蒼き戦士・コバルトーレ

成田 星矢選手

コバルトーレ女川は、2006年4月に誕生したサッカーチーム。ホームタウンは、もちろん宮城県女川町だ。2017年、全国地域サッカーチャンピオンズリーグを制し、現在は日本フットボールリーグ(JFL)に所属している。
サッカーができることに感謝して
コバルトーレ女川のキャプテン、成田星矢さんは青森県の出身。仕事で女川町を訪れたときにコバルトーレ女川に出会った。2008年に入団。2009年からキャプテンを務めている。2011年、東日本大震災で発生した津波で女川町は大きな被害を受け、チームは1年間活動を休止した。

本当に活動が再開できるのか不安だったが、サッカーができるような状況ではなかったので、当然のことだとも思った。活動休止中の1年は、地域の子どもたちと一緒にサッカーをしたり、女川町で給水や炊き出し、道路のがれき処理などのボランティア活動もしたそうだ。1年後、チームは活動を再開。「またコバルトーレ女川で活動できることになり、ほっとしました。震災直後の大変な時期にサッカーを再開させてもらえたことに本当に感謝しています」と成田さんは話す。
昨季、チームが目標としていたJFLに昇格した。成田さんはサッカーができる環境に感謝して、プレーを続ける。

【取材・文】酒井理子(石巻西高校1年生)

選手に聞いてみました!

池田 幸樹選手

サッカーを始めたのは3歳のころ。「実は、野球をしていたのですが、下手でやめさせられてしまいました」と笑う。上手くなるためには、一生懸命練習に取り組むことと、たくさんボールにさわることが大切だという。
2012年、セレクションを受けコバルトーレ女川に入団した。
目標にしている選手は、現在、コバルトーレ女川の監督を務める村田達哉さん。
試合の日の朝には、よくカレーを食べる。「試合前にはチョコレートを食べるようにしています」
今年の目標は、一点でも多くの点を決め、一つでも多くの試合に勝つことだ。 「サポーターのみなさんに楽しんでいただけるような試合をしたいです。ぜひ、会場に足を運んで、応援してください!」

黒田 涼太選手

サッカーを始めたのは小学校1年生の時。6年生では、リフティングが1000回できていた。コバルトーレ女川の前監督・阿部裕二さんから誘いを受け、2012年に入団。
目標にしている選手は中村憲剛さん。試合前にはよくバナナを食べている。
昨シーズン、全国地域サッカーチャンピオンズリーグで初優勝した時は、生まれて初めてうれし涙が
でたそうだ。そして、もっとがんばらなければという気持ちになった。
コバルトーレ女川としてJリーグへ昇格すること、個人的にはJFLでベストイレブンに入ることが今の目標だ。
「みなさんが感動できるような試合をするので、応援よろしくお願いします!」
【取材・文】松川美桜(二俣小学校2年生)

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