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FOR THE GIRLS TOHOKU DREAM COLLECTION 2015|女の子をファッションで元気に!

ショーのフィナーレ。キラキラしてはなやかだ。

 東北ドリームコレクションは、ファッションとエンターテインメント(注)とおしゃれな女の子たちの力で東北を盛り上げるイベントだ。2015年9月26日、仙台サンプラザホールで開催され、5000人近くの来場者で賑わった。

 東北ドリームコレクションは今年で4回目。主催した仙台放送の井坂光郎さんは、「東日本大震災の後、年が明けても暗い状況が続いていて、女の子たちにも笑顔がなくなりました」と話す。そこで、女の子が好きなファッションでコレクションを開こうと考えた。でも、2012年10月ごろはまだ「鎮魂」や「追悼」のイベントが中心だった。「ファッションショーなどというイベントを開催していいのか悩みました。批判は受ける覚悟で開催したところ、3000人をこえる来場者の笑顔で会場がいっぱいになりました」と井坂さんはうれしそう。来場者は年々増え、今年はなんと5000人近くになった。
 「ファッションは心の豊かさを表すもので、戦争などで人々が苦しんでいるところでは楽しむことができません。ファッションが楽しめるというのは幸せな状態です」。ファッションで東北の若者に元気になってもらいたい、被災地・東北からドリームを発信したい、と考えたそうだ。
 出演した女優でモデルの新川優愛さんは小さいころからファッションにあこがれていて、高校3年生の時にモデルになるきっかけをつかんだ。「モデルになって美意識が変わりました。外見とともに内面を磨くことが大切だと強く感じます」東北の人からたくさんの元気をもらっていると話す。「震災で失ったものがたくさんあるのに、私たちに元気をくれます。その恩返しをしたい気持ちです」来場した女性は「モデルさんたちみんながキラキラしていて元気をもらえました」と話していた。

注:エンターテインメント:人々を楽しませる娯楽のこと

【取材・文・写真】酒井理子(門脇中学校1年生)

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