僕が通っていた門脇小学校は、震災で大きな被害を受け、142年の歴史を閉じ、この春石巻小学校と統合された。2015年6月4日、石巻小学校で「桜3・11学校プロジェクト」があった。
「桜3・11学校プロジェクト」は、宮城、福島、岩手、青森の4つ県の沿岸の学校に、津波が来た時には、そこまで逃げれば大丈夫という桜を植えていく取り組みだ。石巻小学校で11本目。1000年くらい生きることもあるヒガンザクラをみんなで植えたあと、約500個のピンク色の風船を飛ばした。桜を植える前に、東京から来てくれた美術家パルコキノシタさんの変身ワークショップがあった。5年生が袋に好きな顔を描いてかぶり、おもしろい人やこわい人に変身。パルコさんは「私は学校の先生をしていたことがありますが、ここの子どもたちは自由でいいですね。おもしろいことをして応援したいです」と言っていた。震災後は石巻や女川に10回以上来ているそうだ。
校長の佐藤文夫さんは「とても感動しました。児童には桜とともに育ってほしいです」と言っていた。
【取材・文】酒井圭佑(石巻小学校3年生)