2014年5月10日、国際交流基金ロンドン日本文化センターによる「石巻日日こども新聞翻訳プロジェクト」が開催された。時差は8時間。ロンドンのみなさんと石巻の私たちがインターネットでつながった。
昨年に続いて2回目となる今回、32人の日本語上級ボランティアのみなさんがロンドンの会場に集まった。石巻で参加したのは、6人のこども記者と、ジェニファー・光・ディクソンさん。ディクソンさんは、昨年、ロンドンで翻訳プロジェクトに参加し、昨年9月から早稲田大学に留学しているため、今回は石巻に来て参加してくれた。
最初に、インターネットを介して、東日本大震災当時の映像と、3年たった石巻の映像を見てもらい、石巻日日新聞社の武内宏之さんが今の石巻の様子を話した。ロンドンの会場では、辛い現実を目の当たりにして、みなさんが悲しい表情を浮かべているのが画面に見えた。
その後、自由な意見交換になり、ロンドンの参加者と私たちはお互いの食文化などについて話をした。ロンドンの参加者からは、「将来、石巻に遊びに行くつもりで、石巻日日こども新聞を読みたいと思います。がんばってください!」や、「夜遅い時間に、遠いイギリスの私たちのために、こういう機会を設けてくれてありがとうございます。皆さんのお話をこれからも新聞を通して聞けることを楽しみにしています」などと感想が寄せられた。
石巻で参加したディクソンさんは「昨年はロンドンでインターネットの向こう側にいたのに、今年は石巻から子どもたちと一緒にロンドンと通信するのがとても感慨深かったです」と話していた。今回翻訳された記事は、後日ウェブサイトに公開する。