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ほってぇ皿 めざせ雄勝の名産品!山と海からのプレゼント

山と海からのプレゼント

石巻市雄勝町は、宮城県の北東部に位置する太平洋に面した町だ。漁業が盛んで、ホタテやカキなどの海産物や、山で取れる「雄勝石※」が有名。雄勝石で作られる「硯」は、生産量が日本一。東日本大震災の津波で被災し復興の途中だ。
石巻市立雄勝小学校は、2017年4月に同大須小学校と統合。新しくなった校舎の外壁の一部には雄勝石が使われている。小学生20人と、雄勝中学校の生徒21人が同じ校舎に学び、運動会などの行事も合同で行う。本年度の運動会には、児童生徒だけでなく、地域の人も参加し賑いを見せた。
雄勝小学校では、2016年から「こども芸術の村」プロジェクト(主催:京都造形芸術大学)と連帯し、ものづくりを軸とした地域活性化の取り組みを行っている。5、6年生の児童は「雄勝といえばこれ!」という名産品を増やすため、雄勝でとれる雄勝石に注目し、「ほってぇ皿」を開発。ホタテの殻をかたどった形になっていて、雄勝石の粉末を混ぜたねんどとうわぐすりを使って作られている。雄勝の山、海からのおくりものだ。ホタテの「ほ」、雄勝のなまり「てぇ」を組み合わせて「ほってぇ皿」と名前が付けられた。
2017年12月2日、道の駅「上品の郷」(石巻市小船越)で販売された。形がよいA級品は400円、少し形が崩れてしまったB級品は250円。販売の情報を聞きつけ、開店と同時にお客さんが次々に来店。約130枚のほってぇ皿は午前中で完売した。
今後は石巻だけではなく、世界中でほってぃ皿を販売し、たくさんの人に雄勝町を知ってもらいたいと考えている。
※雄勝町で産出される石。黒色で光沢がある。東京駅丸の内駅舎の屋根に使用されていることでも有名。

【取材・文】
〈雄勝小学校〉
(5年生) 阿部 佑成、大槻 真愛、大槻 幸聖、小松 紗矢香、永沼 ちはる、津田 悠
(6年生) 伊藤 歩輝、川田 忍、永沼 海生、渡邊 遥人

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