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記者魂 社長 近江弘一さん

好きな食べものは軽く干した魚。子どものころの夢は「だがし屋のおじさん」

 近江弘一さんは、平成18年(2006年)に石巻日日新聞社の社長になった。それまでは、ウェットスーツなど海で使うものを作って売る仕事をしていた。社長の仕事は、会社のみんなが地域のためになることをやりやすいように、考えて実行することだそうだ。近江さんは会社を良くするためのアイディアを提案して、進んで実行して、会社が良くなったので、みんなに「社長になって」と言われて、社長になった。地域の人達が、みんなで考えて、楽しいことができるようにするためにこの仕事をしている。いろんな人といっぱい会えて、自分の考え方を伝えられることが一番楽しい。毎日おきたできごとを、書くだけではなくて、読んだ人がいろいろな意見や感想が持てるように新聞を作っている。昔は毎日出せない日もあったので、毎日のことをちゃんと伝える新聞になれるように、「石巻日日新聞」という名前になった。
 石巻日日新聞には記者が7人いる。近江さんは、「役に立つことを聞いてきなさい」と言って、記者のみなさんを行動させている。一番大変な仕事は、みんあが好きなことに一生懸命がんばれるように応援すること。近江さんは、石巻日日こども新聞の「記者魂」を読んで、「石巻日日新聞のみんなは、震災前から、やろうと決めていたことをきちんとやることで、自信を持って仕事をしている」ということがわかったそうだ。
 近江さんが今の小学生に伝えたいことは、「まず、石巻を大好き鳴って、そして、人も大好きになって、その人たちがよろこぶような地域になるように、それぞれの好きなこと、得意なことで一緒に町をつくってほしい」ということだ。
 これまで、あきらめそうになったことは?と聞いてみたら、「ありません!」と即答が返ってきた。近江さんの夢は名刺に書いてある。「愛する地域を未来の笑顔につなげます」。そのとおりになるといいなと思っている。

取材・文:こども記者一同

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