平井美智子さん
平井美智子さんは、今から11年前の2002年から石巻日日新聞社で働いている。ものを書く仕事がしたいと思ったのは、24歳のとき。そのころは東京に住んでいたが、石巻の別の新聞社が記者募集をしていたため戻って入社した。勤務時間は、朝8時半から夜7時すぎくらいまで。報道部長の仕事は、記者のみんなが取材して書いた原稿や写真をチェックして、紙面をつくったり、大きく伝えたい記事を決めて記者に指示をしたりすること。いい仕事ができたと思うのは、締め切り直前に飛び込んできたニュースをみんなで協力してその日のうちに掲載できたとき。記者たちが書いた原稿を判断し掲載して、読者から評価を受け、喜ばれる紙面になったとき、誇りに思い、うれしいそうだ。
30年前に石巻専修大学をつくるかつくらないかで意見が分かれていたときがあった。平井さんは記者になりたてで、石巻についてわからないことも多く困ったそうだ。そこで、石巻のことをたくさん勉強した。「自分の考えだけで記事は書かない」というのが平井さんのモットー。石巻日日新聞を通して、石巻がこれからどう変わってくのかを見守り、市民の役に立てるような記事が出せるようにしている。
平井さんは、東松島市の出身だ。休日には、一週間分の買い物をしたり、ドライブをしたり、映画を見たりしている。石巻で好きな場所は、万石浦から牡鹿半島の荻浜に続く道路。野桜や山百合、秋には紅葉を楽しむことができる。「石巻日日こども新聞からは、記者の気持ちが伝わってくる。若い人たちが地域のために活動していることに感動している。人に会うことは心の栄養、人生の栄養になるので、こども記者のみんなには、貪欲に記者活動に取り組んでほしい」と応援メッセージをくれた。