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記者魂 笑顔の印刷仕事人 星 裕仁さん

好きな色は水色、好きなおやつはコーヒーゼリー

 石巻市田道町出身、編集制作部の星裕仁さんは新聞を印刷する仕事をしている。記者が書いた記事を、印刷して読者に読んでもらえるようにすること、「情報を印刷する」ということが楽しいそうだ。でも、印刷中の機械を途中で止めてしまうなど失敗もあるという。印刷する時に気をつけているのは色の濃さ。きれいに見えるように調整することが大切だ。
 機械は3種類ある。一つはカラー印刷をする機械。2つめは白黒印刷をする機械。3つめは、一番古い機械で、ページ数が多い時に使う。もう31年も使っているそうだ。機械は1分に300部印刷できる。
 星さんが入社した2003年に宮城県北部地震が起きた。震度5強だった。そのときは機械がずれて印刷できなくなったので、他の新聞社にお願いしてなんとか印刷したそうだ。東日本大震災では、電気が止まり機械は使えなくなった。そのあと津波が来て大変なことになった。電気が復旧して機械が動いた時は言葉に表せないぐらいうれしくて、「また仕事ができる。避難所で待っているみなさんに情報を早く届けたい」と思ったそうだ。
 石巻の好きな場所は中瀬の石ノ森萬画館のあたり。仕事が終わったら時々行く。休みは休刊日の日曜日。映画を見たり、ドライブをしたり、読書をしたりしている。好きな映画はたくさんあるけれど、特に「ターミネーター2」が気に入っている。好きな俳優はジョン・キューザック。一つだけ夢が叶うとしたら?と聞いたら、「空を飛んでみたい」と話してくれた。

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