石巻をこれからつくっていくのはだれだろう?石巻日日こども新聞のこども記者が考える「石巻の顔」に選ばれたのは、石巻のヒーロー、私たちの世代、震災のあとに生まれた赤ちゃんの世代、石巻を愛する石巻出身の人たち、石巻を応援してくれる日本や世界中の人たちだ、と意見がまとまった。みなさんに3つの質問をした。
- 石巻のどんなところが好きですか?
- 石巻をこれからどうしたいですか?どうなってほしいですか?
- 石巻のこどもたちへのメッセージ
さかもと・たくや 陸上自衛隊第22普通科連隊第1中隊所属の陸上自衛官。3月11日から石巻地区において災害派遣活動に取り組んだ。
- 子どもが元気なところ。避難所に物資などを輸送した際、いつも子どもたちが笑いながら遊んでいて、私たち自衛官は元気をもらった。
- 一日でも早くもと通りの姿に戻ってほしい。日本全国で石巻を盛り上げていくことが大切だと思う。
- みんなで支えあっていくこと、他の人と協力することの大切さはわかっていると思う。今は友達と仲良く遊んでほしい。
■シージェッター海斗 石ノ森章太郎が生んだ石巻のヒーロー
えんどう・まさあき 石巻出身。石巻発のヒーロー「シージェッター海斗」のテーマソングを歌うアニソンシンガー。東日本大震災の後、「不滅のヒーローSEAJETTER KAITO」を作詞、作曲、影山ヒロノブさん、きただにひろしさんとともに歌う。
- 人が優しいところ。みんな思いやりがある。 牡鹿のほうの豊かな自然も好き。
- ただ元に戻すだけではなく、震災前より素敵な石巻になってほしい。
- どんなときでも夢を持ち続けてほしい。夢は実現するためにある。小さい夢でもいいから、一つ一つ叶えて次のステップに。反省しても後悔しない人生を送ってほしい。
■荒木 清矢くん 東日本大震災後に石巻で生まれた0歳。 荒木 裕美さん 清矢くんのお母さん
- おじいさんやおばあさんと一緒に多世代で暮らしている人が多く、その中で赤ちゃんからお年寄りまでが支えあっているところ。
- 子どもがたくさんいて、お年寄りや赤ちゃんに優しく、活気のある町になってほしい。
- 夢を形にできるこどもに成長してほしい。
■宮城 了大さん
みやぎ・りょうだい 石巻出身。米国留学中に実家が被災し一時帰国中。震災こころのケア・ネットワークみやぎ(通称:からころステーション)でボランティア活動を行っている。
- 人が温かいところと、食べ物がおしいところ。 訪問支援など地元の人と触れ合う機会が多いが支援の受け入れもよい。いつも温かいものを感じる。新鮮な海の幸が食べられるのがいい。寿司大好き。
- まずは復興。石巻のキレイな海と街をもう一度取り戻したい。復興の象徴としてよい意味で有名になればいいと思う。
- 震災によって受けたダメージは大きいけれども、1000年に一度といわれる大震災を乗り越えたんだ、と自信を持ってほしい。
■石巻工業高校野球部
阿部 翔人さん
あべ・しょうと 石巻出身。石巻工業高校野球部主将。第84回選抜高等学校野球大会の21世紀枠に選出され甲子園初出場。選手宣誓を行った。
- まち全体が明るいところが好き。一つのことに一生懸命な人が多いこともいいところ。そして、なによりも海が好き。
- 力を合わせ、手と手を取り合って、みんなで協力し石巻を盛り上げたい。
- 絶対に震災を忘れてはいけない。我々の世代は被災地では希望の星。 小さいことからみんなで協力することが重要。 野球部としては、勝って結果を残し、みんなに報告をしたい。
石巻工業高校野球部マネージャー
質問 甲子園に出場してみてなにか変わりましたか?
前は選手より一歩引いていたけれど、甲子園に出場してからは、気持ちに余裕が持てた。最後まで選手を支えたい。
■第18 回全国高等学校写真選手権大会(写真甲子園2011)にて敢闘賞受賞
石巻好文館高校 写真部
- 石巻・女川は海の町なので漁業などの海の産業が多い地域。海とは切っても切れない関係だから海が好き。
- 震災が起きてからまだ復興できていないところがどうしても多い。元通り以上になったらいいと思う。
- この震災を忘れないで育ってほしい。もちろん勉強もちゃんとしてね。
石巻市立女子高校 写真部
- 学校の屋上。石巻が見渡せてすごく気 持ちがいい。日和山の桜も綺麗なので 好き。優しい人がいっぱいいるところ。
- 震災前以上に、生き生きした活気のあ る石巻になって ほしい。絆を忘れず、 さらによくなれると思う。
- 津波は恐しいもの。3.11にあったこと を忘れないで。地震をはじめとする災 害への備えをきちんとすること。
千葉 拓人(東松島高校2年生)